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太宰に連絡しようと携帯を開く。其の瞬間、玄関のチャイムが鳴った。
中也「おい〇〇いるか?走り行くぞ。」
そういえば昨日朝一緒に走る約束をしていたのをすっかり忘れていた。
「今行く!!」
出掛ける準備を一通り終えていた私は外に出た。二人で貧民街の周りを走る。羊の拠点近くは避けながら、他愛もない会話を交わす。
中也「そういえば手前って、体調滅多に崩さねぇじゃん。」
前の世界からインフルエンザにもコロナにもなりにくかった私。免疫が元から強いのだろう。
「沢山食べるからでしょ。でも今日は寝不足だよ。」
昨日は文ストの考察に夢中になって寝れなかった。自業自得だな。
一通り、走り終えた。今日は一段と疲れる。
中也「今日はお疲れだな。ゆっくり休めよ。あ、そういえば、」
突然話を切り出されて、中也が真剣な趣になる。
中也「この前、太宰と〇〇が彼処のCafeにいた気がするんだが、気のせいか?」
待て待て。何故中也が其れを知っている?偶然通りかかったのか、其れならあの「あーん」も間接キスも見られていたのではないか。顔が真っ青に色づき、中也と目を合わせられなくなる。此処は上手く対応を…
「まあ、ちょっとだけ。相談にのってもらってただけ。パンケエキも奢ってくれたしね。」
中也「なら大丈夫なんだが、、、危険だなって思ったら全力疾走で帰れ。彼奴は危ない。」
「はいはい。」
別れた後、家にそそくさ帰り、止めていた息を吐き出す。危なかった…中也は謎に敏感なのだ。今後も気をつけよう。
携帯を開く。まだ太宰にメッセヱジは未送信となっている。送信ボタンを押す。
「今日の午後空いてる?羊の件、決まったよ。話聞いてほしい。」
追加にこの文章も送る。
「後、この前会ってたの中也知ってたみたい。次は遠くの所にしよう。」
一分もかからずに返信が来た。
太宰「分かった。じゃあ橘堂でいい?」
橘堂って確か湯豆腐屋さんだ。でも金が…
「OK」
勢いでそう返事してしまった。少しの贅沢も、作戦の内だよね。
今度はちゃんと私服で向かった。太宰も流石に安堵の溜め息をついた。
二人は座布団の上に腰掛け、太宰は真剣に私を見つめる。
「じゃあ、早速何だけどさ、羊には______。」