テラーノベル
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わちゃわちゃとお風呂から上がった後、涼架くんが元貴に髪の毛乾かして〜と言って今現在、元貴が涼架くんの髪の毛を乾かしてあげている。
涼架『おにぃーちゃん!!』
元貴『ん?』
ドライヤーの音量に負けないくらい大きな声を出す涼架くん。元気いっぱいでめちゃめちゃ可愛い。
涼架『大好き!!』
元貴『ありがと、俺も大好きだよ』
そう言ってドライヤーを持ったまま涼架くんのほっぺにーー
ちゅっ
綺麗なリップ音を立ててキスをしてあげる元貴。キスをしてあげた時の涼架くんの表情と、涼架くんの反応を見て嬉しそうに優しく微笑む元貴が可愛くて可愛くて仕方がない。
元貴『ん、終わったよ』
涼架『ありがとう!!おにぃーちゃん!!』
ドライヤーのスイッチを切る音と共に、涼架くんのドライヤータイムが終了した。
涼架『ひろとくん!!』
元貴に抱きついた後、真っ直ぐ俺の元に飛び込んでくる涼架くん。
滉斗『ドライヤーしてもらったの?』
涼架『うん!あとね!ちゅーしてもらった!』
滉斗『ちゅーしてもらったの?良かったじゃん』
涼架『うん!ひろとくんにもちゅーしてほしい!』
元貴『は…??!!』
俺と涼架くんの会話を聞いて、思わず声を上げる元貴。ちゅーして欲しいって…俺が涼架くんに?
滉斗『えっと…ほっぺにちゅーしたらいいの?』
涼架『うん!!』
俺がそう聞くと、元気いっぱいの笑顔を見せながら微笑み、元貴がキスをしたほっぺの反対側のほっぺを向ける涼架くん。
滉斗『ん』
涼架『わーい!!ありがとう!!』
音を立てずに優しくキスをしてあげると、わーい!!と飛んで喜ぶ。一方元貴はーー
元貴『………委員長。髪乾かしてあげるからこっち来て』
滉斗『乾かしてくれんの?』
元貴『ん』
あからさまにしょんぼりとし、嫉妬してますよ感を漂わせていた。
嫉妬してるなら嫉妬したって素直に言えば良いのに。俺だって涼架くんだけにする訳じゃない。元貴から頼まれたら全然する。むしろその先も。
元貴『座って』
滉斗『失礼します』
そう言って鏡の前にある椅子に座ると、元貴が俺の背中に触れるくらい近くにきて、ドライヤーのスイッチを入れた。
元貴『熱くない?』
滉斗『大丈夫。ありがとう』
そう言って正面にある鏡を見ると、元貴が鏡に映って、いつも見ている姿とは違う姿が映っていた。
滉斗『元貴』
元貴『何?』
滉斗『可愛いね』
元貴『………馬鹿』
俺の後ろにいるから見られないと思っているのだろうか。鏡に反射して、元貴の真っ赤な顔が見えている。真っ赤な顔に濡れた髪、いつもとは違うダボッとした部屋着ーー全部相まって控えめに言ってえろい。
これ、襲っちゃうかも。
元貴『委員長』
髪を乾かしてもらった後、涼架くんと遊んでいると、まだ少し湿った髪の元貴に、借りた部屋着の袖を軽く引っ張られた。
滉斗『どうした…』
振り返ると身長のせいで上目遣いをしていた元貴が目に入る。照明のせいなのか目がうるうるしていて、とんでもなく可愛い。
元貴『俺ご飯作るからさ、涼架と遊んでてくんない?』
滉斗『えいいの?もしあれだったら手伝うけど』
元貴『んーんいいよ、涼架と遊んでて欲しい』
滉斗『分かった』
元貴『ありがと』
そう言って涼架くんの方を見て、滉斗くんに意地悪しちゃ駄目だからねと軽く警告しておく元貴。
滉斗くん呼びずるいんだよな。ほんと。じゃあ涼架くん、一緒に遊んで待ってよっかと言おうとしたその時ーー
元貴『………今日お父さんいないから…ね?』
そう耳元で囁かれ、顔が熱くなるのを感じた。それを見て大森は微笑み、どこか楽しそうな、興奮してるような顔をしていた。多分きっと、涼架くんが寝た後しようと言っているのだろう。
……煽ったんだから、それなりの覚悟はできてんだろうな。
俺は涼架くんを抱っこしながら、顔を赤く染めてトイレへ向かう元貴の背中を見つめていた。
next→♡1300
伏線置いとくから!!!!!!
コメント
14件
うへ 、 ぐへへ 、 お父さんいない=夜よろしくねって天才やん ( ? 大森彡の明らか嫉妬貰いました (( 次回が楽しみすぎますね !!
あららなんだこの幸せすぎる伏線は… だんだん子供のいる夫婦に見えて来たのは私だけですか…🥹💗 Rちゃんにキスするwkiさんを見て嫉妬するomrさん、自分もしてもらうのかなとか可愛いこと予想してたら、 そういえばomrさんには誰にも負けない特権がありましたね🤭 「お父さん居ない」報告が可愛すぎて… 続き楽しみです✨️
父親居ない宣言は、夜大丈夫ですよって言ってるようなもんなのよ……可愛すぎて昇天しそう、、·̩͙꒰ঌ( ᐛ )໒꒱·̩͙