テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
ひとしきり泣いた桜は、そのまま司朝に頭を撫でられていた
司朝:そういえばだけど、俺らって一緒の高校に通ってるんだね
桜:うん、そうだよ
桜:しかも出席番号司朝くんと近いしね
司朝:何番なの?
桜:7番
司朝:え!?俺8番
桜:近いでしょ?笑
司朝:本当だな笑
すると、桜は司朝の左手にそっと触れる
司朝:どうした?
桜:綺麗な手だな〜って思って
司朝:そう?
桜:見ても良い?
司朝:もちろん
司朝は撫でていた左手を桜の前に差し出す
桜:部活は何かやってたの?
司朝:中学時代に少しサッカーやったぐらい
桜:そうなんだ〜
司朝:桜ちゃんは?
桜:私小学生からずっとフィギュアスケートをやってたよ
司朝:スケートか〜。相当身体能力良いな
桜:まあね〜笑 …ちょっとごめんね
桜は司朝の左手を両手で包み込む
司朝:どうした?
桜:少しの間だけ…握っても良い?
司朝:良いよ?気が済むまで握って笑
桜:何か落ち着くんだよね…、司朝くんの手を握ってると…。【大丈夫だよ】って言われてるような安心感があるの…
司朝:初めて言われたけどな〜笑
司朝:でも、桜ちゃんがそう言うなら良いよ。気が済むまで握ってて
桜:ありがとう…
桜は司朝の左手を両手で握ったまま自分の頬に当てた
司朝:ん?
桜:良いなぁ…司朝くんのお姉さん…
司朝:…何で?
桜:こんな安心感のある手に毎日撫でられてると思うと羨ましい…
司朝:毎日ではないけどね笑
司朝:まあでも日課にはなってるな笑
桜:いいの…。私も毎日この手で撫でられたいな〜…
司朝:え?
桜:あ…!い、いや、い、今のは…その…冗談だよ!冗談…!///
司朝:ふっ笑
桜:何…?
司朝:可愛すぎんだろ笑
桜:えっ……!?/////
桜:本当に…?
司朝:うん笑
桜:あ、ありがとう…///
司朝:いえいえ
看護師:お体の調子はいかがですか?
司朝:ちょっとずつ良くなって来てます
看護師:それは良かったです
看護師:では明日以降の予定になりますが、
司朝:はい
看護師:明日にもう一度検査を行います。その後に最後のリハビリを行います
司朝:承知いたしました
桜:もうすぐだね!
司朝:ああ
司朝姉:頑張れ
司朝:おう
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!