注意
*小悪魔組
*左右意識無し。
*ほのぼの
*付き合ってない。
*活動設定。(多分)
地雷さん🔙推奨。
*一言:リクエスト書いてたら3,000字超えたので味変。
如月ゆう side
「 ねぇゆうくん、料理教えて、!! 」
3日前、
ダンス練帰りに突然そう言われ、
週末ちむさんを家に招き入れて一緒に料理をすることになった。
「 …ちなみになんで急に料理を? 」
手を洗って、形から入るためにエプロンをつけて。
ここぞどばかりに数日間ずっと疑問だったことを聞いてみる。
「 …Uberばっかやってたらお金がないなった。 」
「 あはは……笑 」
思った通りの理由に苦笑いする。
「 …で、一つ確認なんだけどちむさんって、なに作れたっけ 」
とりあえず、どれくらい料理出来るかを確認しなくちゃいけない。
これで大体の難易度を…
「 ん~、TKGとカップラーメンぐらい、?? 」
ん…??
出てくるレパートリーに涙を禁じ得ない。
本当不健康極まりない…
というかカップラーメンって料理だっけ、??
いや、まぁ…ちむさんだしなぁ…
「 …うん。そっか。包丁は使える? 」
一旦思考を放棄して最低限器具が使えるかを聞いてみる。
「 一回れるさん家に行った時に『 お前に持たせると死人出そうやわ 』って言われたけど使えるよ、!! 」
「 … 」
拝啓お母様、もうゆうさん無理かも知れません。(
僕は何を教えれば良いんですか、!!(泣
ふぅ…落ち着け如月ゆう。
本人に意欲があるだけまし…
「 …よし、まずは簡単なやつから行こうか、! 」
「 簡単なやつ…? 」
「 そ、カレーライス作ろっか、!! 」
料理の定番!
カレー、!
滅多に失敗しないし、ほぼ切って焼いて煮込むだけ!
流石にこのくらいならなんとかなるだろうと、
そう…思っていた。
「 ちむ、??手切らないでよ、?? 」
「 うん…多分…だい、じょうぶ…、 」
「 抑える手は猫の手だからね、? 」
「 猫、猫…にゃんにゃん…? 」
「 う~ん、色々気になるけど切れてるならセーフ…、かな? 」
野菜を切るのにめちゃくちゃ時間がかかったり…
「 …ゆうくん、焦げた。 」
「 なんで!?、弱火だよね、?? 」
「 うん…でも焦げちゃった。 」
炒めるのも一苦労で…
それでもなんとか完成させた。
「 …やっと完成。 」
ここまで掛かった時間が約3時間。
長かった…
過去1かも…?
「 あ、こえくんせっかく作ったし夕飯ここで食べてくよね? 」
流石に作ったのに食べられないのはおかしいから、夕食に誘う。
「 うん、!! 」
疲れたゆうさんとは対照的に、ちむはまだまだ元気。
うん…楽しそうならよかった、、
食器棚から適当に底が深めのお皿を2人分出して、料理の途中で炊いたお米を盛りつける。
「 ちむさんどれくらい食べる~? 」
「 ん~それくらいかなぁ…! 」
なんとなくで盛っていたら、それがあたりだったらしく、親指を立ててグッドサインが飛んでくる。
それを確認してから自分の分を盛り付けて、なんとか完成させたルーをかける。
その間にちむさんがコップとスプーンを用意してくれて、さっきまでが嘘みたいにスムーズに物事が進んだ。
2人で向かい合う形に座って、
声を合わせて"いただきます"と言って食べ始める。
色々あったけどカレーが全てを整えてくれているのか、味は普通に美味しい。
「 あ、そうだ…どうせゆうさん1人じゃ余らせちゃうからカレー持って帰る、? 」
そう聞くとスプーンを止めて、こえくんはこちらと目を合わせる。
「 え、いいの、!? 」
嬉しそうなちむを見て、思わずゆうさんまで頬が緩みそうになる。
「 うん、せっかくだしね、? 」
「 やった~! 」
Coe. side
食べ終わった後、
食器類を片付けて、ゆうくんがやっと一息つけるようになったぐらいが午後7時30分。
僕は、これ以上居座るのは悪いから、
そう言って鞄を手に取って帰り支度をする。
流石にこれ以上はゆうくんの迷惑になりかねない。
( 欲を言うならもう少し話してたかったなぁ… )
なんて思いながら
「 玄関まで送るよ、! 」
そう言って玄関までついて来てお見送りしてくれたゆうくん。
僕の片手には先程作ったカレールーがタッパーに入った袋が一つ。
ありがとうとお礼を伝えて、ゆうくんの家を後にした。
帰り道、うきうきで思わずスキップしてしまいそうなぐらいテンションが上がっていた。
早く帰ってれるさんに伝えよ~っと、!
今日はゆうくんに料理教えてもらったって、!!
れるさんのことだし『 やっと進展したん? 』って言われそうだな…
まぁでも今回で家にお邪魔する口実が出来たし、自炊の練習にもなる、!
この作戦一石二鳥だな…
やっぱちむって天才だからさ~!!
上機嫌で鼻歌を歌いながら帰路を歩く。
このほのかにあたたまる心の熱と、
タッパーに入ったまだあたたかい料理の袋を揺らしながら。
*一言:…なんですかこれ。
お料理できない赫様(概念)好き。
コメント
1件
最高ですね…