なんでこうなったんだよ
1週間前
私「闇鍋?」
妙「そうなの。なんか巷で流行ってるらしくて、やってみたいなぁって思ったんだけど…」
新八「いいですね。ちょうど来週の放課後教室空いてますし、やりましょうか」
私「闇鍋ってどんなことするの?」
妙「やること自体は暗闇の中でお鍋するっていう名前道理のことなんだけど…」
新八「各自で自分以外には分からないように材料を持ってきて一風変わった鍋を作るんですよね。」
私「はへー。おもしろそう!じゃあ誰誘おうか。」
新八「うーん、先生がいないと教室は使えないので銀八先生は確定ですし、あとは…神楽ちゃんと沖田さん、土方さんとかでどうですか?」
私「うん!それでいいかな?」
妙「私もそれで大丈夫よ。」
私「じゃあ来週、放課後にこの教室集合ねー!」
そして今現在
暗闇の中グツグツにえたぎる鍋
誰が選んだのかなんて一瞬でわかるような大量のマヨ
食べれるわけがないであろうゲテモノの数々(おもに卵焼き)
恐れずに食した勇者たちの死体
なんだか火照っている体
は?
マジで意味がわかんない
私「とっとりあえず状況を整理しよう。えっと今倒れているのは神楽ちゃんと新八、それと沖田くん。妙ちゃんと土方さんは、そんなみんなのために近くのスーパーで飲み物調達。」
と、言うことはだ。
今現在この教室には私と先生だけ…
終わった。
私「はぁ…どうしよう。もういっそここで死ぬか?」
先生「なぁにさっきからぶつくさ言ってんだ。こうなっちまったもんはしょうがねぇだろ。」
私「いっそここで死のうかと考えていました。」
先生「美しく最後を飾りつける暇があるなら、最後まで美しく生きようじゃねぇか。」
私「ここで別世界線ネタ持ってこないでください!?そんなキメ顔で言われてもときめかな……」
なんでだ…おかしい。先生がかっこいい…ダト?そういえばさっきから妙に暑いし…まさか鍋になんか変なもんが入ってたんじゃ!?いやいや〜さすがにないよね笑
…あったよ…グツグツと鍋の中で、さも「自分は普通の食材です。」みたいな顔して煮えてるよ。なんでこんなとこにこいつがいるんだよ…。
急いで換気をするために窓を開けた。
先生「おーい、急に固まっちまってどうしたんだよ。てかなんかさっきから妙に暑くね?お前もなんか変に見えるしさぁ…」
私「先生…ラッコの肉って誰が持ってきてましたか?」
先生「えっいや?知らねぇな。さすがの沖田もそんなもん持ってこねぇだろ。」
私「ですよね…」
先生「え、何?まさかあったの!?いやいや〜〇〇ちゃんの見間違いでしょ〜!どこぞのゴールデンカ〇イじゃあるまいし〜!」
?「シュタッ、ギャーーー銀さーん♡」
猿飛「殺し屋さっちゃん参上だぞ♡ フッ、みんなまんまと罠に引っかかったわね!!」
先生「は?今度は何企んだんだよ。まさかこれお前が」
猿飛「そう、その通り!今回の私の作戦はこう!
鍋の中に媚薬作用があることで有名なラッコを入れる。そしてだんだんムラムラしてきた銀さんと私でピーーーしてピーーーしてピーーyゴツンっ
猿「ギャーー血」
先生「何やってくれちゃってんの!?俺まだ生徒に手ぇ出して捕まりたくはないよ!?てかなんでラッコなんだよ!もうちょい他にあったよねぇ?!」
猿「大丈夫よ!捕まったって私たちの愛は永遠…そう!あのメスゴリラ(お妙さん)の胸のように!」
ガラガラガラ
妙「誰が永遠の0ですってぇ?ニッコリ」
猿「めっメスゴリラ、、」
妙ちゃんがさっちゃんの首元を掴む。
やっぱりこうなったか笑…
妙「急で悪いんだけど私このメスザルを血祭りにしなきゃ行けないからそろそろ行くわね。私が提案したのにごめんなさい。ほら新ちゃん!そろそろ行くわよ!」
新八「は、はい…。ウップ」
私「ううん、気にしないで!また明日!」
猿「ぎ、銀さーーーん!!泣」
妙ちゃん達が手を振りながら教室をでる。
土方「俺も総悟を姉貴んところに届けなきゃなんねぇから帰るわ。ついでにチャイナ娘も。マヨはお前らにやるからよ(善意)。それじゃ」
沖田「チャイナお前…鍋に何入れたんでい…」
神楽「クソサド、お前こそなんでデスソース1リットル入れてるネ…ウップ」
少し強くしまった扉
良かった…。倒れていたみんなと妙ちゃん達には影響ななかったみたいだ。
…またもや2人きりになってしまった。気まずい。
私「そっそろそろ帰りましょうか。鍋は妙ちゃんが持って帰ってくれたから私達がやることなんてないですし…」
そそくさと帰ろうとする私の腕を大きな手が掴む。
先生だ。
先生「こちとらアイツ(猿飛)のせいでムラムラしてんだよ。お前のことが可愛く見えて仕方ねぇの。このまま帰らせるかよ」
私「えっそれってどういう…」
えっまさかこれはあのお約束展開ではないのだろうか。生徒と先生の禁断の………悪くは無い。
媚薬のせいかそんな頭のおかしいことがいっしゅん頭をよぎる。
私「だっだめですよ。 冗談はそれくらいにしてください!笑」
またいつもの冗談だろう、そう思いヘラヘラと笑っていると…
ドンッ
いっ今私は何をされなんだ?かべ…どん?そんなもの漫画の世界だけでの話では無いのか?
初めての事だったので頭が回らない
混乱しながら先生の方を見た。
少し赤い頬に、いつもよりも少しだけ真剣な死んだ魚のような目。今にもキスされそうな程の近い距離。
さっきまで考えていたことが全部きえてしまった。
こういう時はなんて言えばいいんだろう。
その瞬間、言葉に詰まっていた私の肩に、先生の頭が乗っかった。
銀髪の天然パーマが私の頬に触れる
びっくりして先生の方を見ると先生は寝ていた。
そういえばさっき先生はお酒を飲んでいたような…
その瞬間怒りが込み上げてきた。こっちは真剣に考えていたのにそっちは呑気にお昼寝か?私は酔っぱらいの面倒くさいノリに付き合わされていただけだったの!?
ゴンッ
思わず先生の頭を強く殴ってしまった。いけない、いけない。悪いと思い先生を保健室に連れていきベッドに寝かした。先生のような大男を運ぶのは大変だったので引きずりながらだったが何とか保健室までたどり着いた。頭の方になかったはずの傷があったがまぁ気にしない。
しばらくすると先生が目を覚ました。
私「おはようございます。」
先生「あ、あぁ、おはよう。てかなんでお前がここにいんだよ。」
私「覚えてないんですか?怒」
先生「…………あ、」
思いだしたようだ。先生はベットから瞬時に降り、床に何度も頭を打ち付け土下座をし始めた。
私「え、いや、まぁ当然っちゃ当然ですけどそんなに謝らなくても…引」
先生「いやほんとに通報だけは、、、お願いしますよォ泣」
私「分かってますよ笑、さっきが全部冗談だったことくらい笑。許すのは今回までですからね!」
私が笑いながら言うと先生は、少し真剣な表情になり
先生「い、いやその…冗談ではないというかなんというか」
私「?」
なんと言っているのかよく聞き取れない
先生「だァー!!もうはっきり言うわ!」
「俺がおまえを好きなことは酔ってようが酔ってまいが代わらないっつうの!」
先生の頬は酔っ払っていた時と同じくらい、いや、それ以上に赤かった。もう媚薬の効果は切れているはずだ。
私「つまり付き合って欲しいって事ですか?」
少し意地悪をしてみる
拗ねた表情で先生が頷く。
私「いいですよ。」
自分から言っておいてなんだがこれくらいしか返す言葉が思いつかなかった。
先生が少しほっとしたような表情で抱きついた。
幸せだ。今後のことなんて考えられないくらいには。
まぁ、きっとこの先いくら大変なことがあろうとこの人が解決してくれるんだろうけど。
書いてから気づいたけどラッコの匂いって男性には聞かないらしいね。なんなんだよマジで