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コメント
1件
うわ、これ…めっちゃ切ないやつやん😢 「好きと思った時期あった?」って聞くシーン、グッときたわ。最初は好きだったけど、冷めてしまった主人公の無自覚な残酷さがリアルで刺さる。彼女が「怖かったから断ってた」って打ち明けるとこ、過去に何かあったんだろうなって想像させられるし、泣き声が今でも聞こえるってラストの余韻がすごい。 初ノベルでこのクオリティは普通にすごいと思う。続き気になるし、無理のないペースで書いてほしいわ🔥
#ゆあのあ
7,718
「好きです!付き合ってください!!」
頬を赤らめ、俺に手を差し出す彼女。
今日、”赫月ゆあん”は、初めての彼女をつくった。顔を上げ、目を見開き、涙を零す。そして、「……良かったぁ…」そう言いながら、笑顔で笑う。その時の彼女の反応を、生涯忘れることは無いだろう……。なにせ、俺の世界で1番綺麗な瞬間だったのだから。
────それから数ヶ月がたっただろうか。
彼女とはこれと言った進展はなく、情が無くなって来た頃だった。俺は、 転校が決まり、そろそろ別れを告げるか。そう思い、放課後に彼女を呼び出すことにした。彼女は、少し不安そうな顔をしたが、「わかった。」とだけ言い、何事も無かったかのように、自分の席に戻っていく。それからの授業は、何事もなく進んでいき、気が付けば、放課後になっていた。 そういや、彼女がよそよそしかったな。 そう思いながらも、放課後の屋上。一人ベンチで彼女を待っている。それから数分後だろうか。扉が開く音がして、顔を上げると彼女がいた。どこか、遠くを見る目。だいたい察しているのだろう。
「…遅くなってごめん。」
彼女はそう言い、俺の隣に腰を下ろす。
「話があるんでしょう?大体察しはついてる。」
やっぱり。彼女は、俺の目を名残惜しそうに見つめている。付き合うだけ、付き合い、俺が遊びを誘ったらなにか理由をつけて断る。そんな彼女が身勝手だな、と思ってしまう瞬間。別れる前に思い出すのは、彼女の悪いところだけか。1つや2つしかない思い出に浸っていると、
「一つ…話があるんだけど。いい?」
彼女が口を開く。どうせ、この後別れるんだ。俺は簡単に返事をして、彼女に耳を傾ける。
「私のこと、好きと思った時期あった?一瞬でも良いの。最後にそれが聞きたい……。」
予想外の質問に戸惑いながらも、
「最後って何…好きだったよ。最初は。 」
「最初…だけかぁ……」
彼女は不器用に笑う。俺は、彼女の笑顔だけは好きだった。彼女が笑うだけで周りに花が咲くような。明るい笑顔だった。しかし、今の彼女の笑顔は違う。花が咲かない。無理に笑っている笑顔。
「…そっか……それで、話って…?」
そうだった。今日、俺は、彼女に別れを伝えに来た。忘れちゃいけないね。
「……ごめん。別れて欲しい…。」
彼女は表情を変えない。分かっていたのだろう。
「…だよね。そうだよね……。」
彼女は一瞬表情がこぼれたが、すぐにいつもの表情に変える。
「…わかった。……なんもしてあげられなかったもんね。ごめん。」
なぜ、彼女が謝るのか。俺は最低だな。なんも出来ない男だ。
「俺……転校するんだ。だから。遠距離は苦手で…。 」
「そっか。……あのね、これだけは勘違いしないで欲しいの。」
勘違いも何も、彼女の事など興味がなかったから別に良いんだけどな。
「あなたが、誘ってくれたりした時、理由をつけて毎回断ってた……怖かったから…別れを切り出されるのが…ごめん…」
別れを切り出される……?彼女にそういう過去があったのだろうか。それは知らないが、まぁ終わったことだ。
「……そう。」
彼女は俯き、反応を見せない。涙をこらえているのか、膝の上に乗せている手に力が入っている。
「…じゃあね。」
それだけ言い残し、ベンチから腰を上げ、屋上を後にする。階段を降りようとした直後に聞こえてきた、彼女の泣き声。今でも、度々聞こえてくる。少しでも、彼氏らしい振る舞いをしてあげただろうか。俺が気にする事はないな。
もう終わったのだから。
新作
「未練なき恋」
「未練なき恋」のプロローグを読んでくださり、ありがとうございます!!初めてのノベルであったり、文章を書くのが苦手なのもあり、時々文がおかしかったりするかもしれませんが、気にせず読んでいただけると嬉しいです。投稿頻度は遅いですけど、せめて2週間に1話は出して行こうと思いますのでよろしくお願いします🙇♀️