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10 - 第10話 璃音の本音

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2022年11月24日

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Rion side

「う、うぅ〜」

「!?」

ヤバい。つい本気で怒ってしまった。

月、さっき人前で泣かないって言ってたのに。

我慢してたんだろうな。

「辛かったな。月は頑張ったよ」

多分月に俺の声は届いていない。

俺はずっと月の背中をさすっていた。

これでいいんだ。

たとえ月の気持ちが俺に向かなかったとしても、俺は月のそばにいたい。

月を守ってやれるだけで充分なんだ。


俺は月の涙が引いてきたのを見計らって

「よし!帰るか!」

とわざと元気よく言った。

Runa side

あの後、 璃音は何事もなかったかのように接してくれた。

「璃音ってすごい優しいんだよね。」

そんな独り言を部屋でつぶやいた時、スマホが鳴った。

「璃音からだ。」

『この動画知ってる?』

送られてきたのは可愛い犬の面白い動画だった。

「ふふ。やっぱり優しい。」

きっと私を励ますために送ってくれたのだろう。

璃音のおかげか、その日の夜はぐっすり眠れた。


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