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琥楽side
正直、モデルという職業は気に入っている
写真の中では理想の自分でいられてメイクも髪型も服も全部新しい自分になれたみたいな。本当の自分は本当に頼らなくて怖がりで他の人とどこかズレていて普通じゃない。そんな私を異端だと笑う人もいるだろう。でも、写真の中ならそんな性格は分からないし容姿もプロの方のおかげで自分の理想になれる。
でもプライベートでのメンバーの前ではなんかなにも考えずに答えられるような感じになる。ただただ自然と出てきた言葉だけで彼女たちは私を大切にしてくれているし、自然と出てくるみんなの性格が可愛くて愛おしくて大好き。
そんなみんなも表では多少気を使ってるなぁって思う時はあるけどやっぱりありのままの自分に自信を持ってるなぁとも思う。
「ありがとうございました」
「ありがとうございました〜!」
今日の撮影が終わって準備室に戻る。ふと時計を見ると5時半。
30分でゆうちゃんの番組ゲスト出演、2時間半でこえちゃんの配信…
流石にゆうちゃんの番組はリアルタイムでは見れそうにないし録画見ようかな。…クロノヴァも一緒に出てるんだっけ?うわぁリアルタイム逃したくない
そんなことを考えながらテキパキと帰る準備を終わらせてエレベーターに乗る。
私の家まで遠いしリアルタイムで番組は無理そうだけど、ここから近いのは甘夢姉妹か一星姉妹の家かな。れるゆうは冠番組の撮影行ってるから…くにのちゃん家いるかな?居たら一緒見れるかな
ふとくにのちゃんのXを見ると
『ゆさんとクロノヴァの共演楽しみー!みんな30分後だよ?一緒見ようね!』
とポストしてある。…今、家か
エレベーターが一階についたので降りて少し立ち止まる。マスクを少し下にずらしてくにのちゃんに電話をかける
『もしもーし?どした?』
「今から家行くね。れむちゃんいる?」
『え、あ、うん?お姉ちゃんはさっきまでライブでいない!』
「おけ、ありがと。じゃーねー」
『え、ねえこた⁈マジでく』
ツーッツー
よし、行こ。スマホをカバンの中にしまってマスクを戻して歩き始める。
周りはまだ明るくて影がくっきりと見える。ここあたりにある高校の部活か授業がちょうど終わったのか制服を着た高校生が複数名で話しながら楽しそうに帰っている
……大学生活、私捨てたからなぁ…
まあ高校生活をほぼ丸ごと捨てたしのちゃんとか…うちの子ども組もいるけど、こういう風景を見ると少し申し訳なくなってしまう
「あの、すみません!」
横から声が聞こえてふと見ると私のことを3人の女の子が緊張したような目で見てくる
「えっと、こったん、ですか?」
あだ名…ファンの子かな。話しかけてくれた子のバックにはほとけちゃんとれるちのグッズ。よく見ると3人ともこの前のアイドル大会で見かけた子
プライベートでのファンサというかそういう応答は許可されてるし…
「…わかっちゃうw?」
クスッと笑いかける。活動テンションに切り替わる
後ろにいる子が口元を塞いでなんとも言えない表情をしている。…私推しの子かな?
「3人ともアイドル大会来てくれてたよね。ありがとう♪」
「へ、あ、ありがとうございます!」
「緊張しすぎw」
ファンの子と話せば話すほど少し罪悪感が湧く。プライベートでたまたま会った時ぐらいプライベートの自分を見せたいんだけどね
「また時間できたら会いに来てね」
「「「は、はいっ!」」」
じゃあね、と笑いかけてくにのちゃん の家に向かう。…ストーカーされないのも民度の良さだなぁ
…ファンの子について知れば知るほど自分の首を絞める。なんでありのままでいられないのか、なんでファンの子に向けて偽ることが他のメンバーよりも多いのか。
単純に自信がないっていうのが一番なんだろうけど、自信をつけろって言われても無理だ。自信を持てるところがない
…あれ、私って本当に…アイドルをしていていいような人間なのかな?
読んでいただきありがとうございます!
どもども星音です!
不穏な空気が漂っていますが…
琥楽さんの過去編を見てみると分かると思うのですが根の琥楽さんの性格が関係してきそうですね
それでは!また次回!
コメント
3件
んわぁ、まじで好き好き、 こ~ゆう展開ほんとにLove(( 少し重めの話から明るくなるのすきなの!!((殴 続き楽しみにしてます♪
やば、今回のもとても面白かったです!こたちゃん大丈夫かな…? 応援してます📣