けちゃside
け『んー、疲れたぁ…』
あの日の告白を最後にまぜたくんが話しかけて来なくなって2週間が経った
会っても避けられてるような気がする
まぁ、いいんだけど
け『…はぁ』
コンコン
?『失礼します、けちゃ先生いますか?』
け『?』
ぼーっとしていると控えめなノックと共に可愛らしい声が聞こえてきた
勉強道具とともに女子生徒が僕のことを探していた
け『いるけど、どうかした?』
モブ『あ、けちゃ先生!分からないところがあって』
け『ん、どこ?…あー、ここね』
女子生徒を隣に座らせて分からないところを教え始める
教え始めて30分程経った頃、解けたのか女子生徒は頭を下げて帰って行った
ふと、チラッと時計を見ると16時30分を過ぎていた
け『…(いつもならこの時間…)
ま(けちゃせんせ!けちゃせんせ!!)
?『い…せい…けちゃ先生ってば!!』
け『…ハッ、あき先生!?』
声のするほうを向くと、ぷんぷんと怒ったあき先生が立っていた
あき『もうずっと俺、呼んでたのに!…もしかしてなにかありました?』
心配そうに顔を覗き込む
心を見透かされているみたいで慌てて否定する
け『いえ、なんにもないですよ!』
あき『ほんとですか?けちゃ先生、頼って欲しい時頼ってくれないから心配なんです!』
け『あ、あはは…』
あき『なにかあったら言ってくださいね!』
け『わかりました…それとなにか用事で?』
あき『あ、そうそう!これまぜたくんに渡してて欲しくて!それじゃ!!』
け『え、ちょっと…って行っちゃった』
止めようと思ったがあき先生はぱたぱたと早足で行ってしまった
あき先生から渡された紙を見ると、採点のプリントだった
け『…これ僕が渡していいの?』
そう疑問に思いながらまぜたくんのクラスへと向かった
クラスに着くとまだ残っている生徒もいるのか、明かりが着いていた
け『まぜたくんいるー?』
そう呼ぶと奥の方からひょこっと顔を出した
ま『けちゃせ!…ハッ、な、なんですか?』
嬉しそうな顔からなにか気づいたのか分かりやすく機嫌を悪くしててちょっとかわいい
け『はい、これあき先生から』
ま『なにこれ』
け『採点のプリント。解きなおして、時間ある時にあき先生のところに行ってね』
ま『げっ、まじか…はーい』
け『じゃあ、僕はこれで』
あき先生からの用事が終わり、職員室に帰る
まぜたくんと久しぶりに話せたことが何故か嬉しくて思わずふふっと笑ってしまう
あき先生にあとでお礼を言おうかななんて思いながら自分の仕事に手をつけた
コメント
3件
最高すぎる😭👏✨ 続き楽しみです!!!