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#魔王
青空美空
8
Rumors
190
りーす🌻🍮♟️💜
35
あづ〆公式
18
リクエスト書いたよ~♪
リクエストしてくれてありがとう!!
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私立青葉学園の放課後は、いつも以上に熱い活気に包まれていた。
来週に迫った「クラス対抗球技大会」に向けて、1年A組の全員が体育館に集められていた。
種目は――ドッジボール。
「いいかお前ら! 優勝賞品の購買の限定プリン、絶対勝ち取るぞ!」
担任の先生がホイッスルを鳴らす中、詩織は体育館の隅で、赤と白のラインが引かれた床をじっと見つめていた。
(まぁ……一つの球体を全力でぶつけ合い、外野と内野で挟み撃ちにする……。なんと野性味と戦略性に溢れた競技ですのね……!)
お屋敷の教科書でしか見たことのなかった「どっじぼーる」という未知の概念に、詩織はピュアに目を輝かせていた。
「詩織っちー! ぼーっとしてるとボール当たって死ぬよー! はい、これパス!」
「きゃっ!?」
隣から楓が軽いノリで投げたボールが、詩織の胸元にすっぽりと収まった。
ずっしりとしたゴムの感触。これが、庶民の青春の重み……!
「楓さん、私、このような球技をするのは初めてですの。皆様の足手まといになってしまわないかしら……」
「大丈夫だって! 詩織っちは後ろの方でうちの後ろに隠れてなよ! うちが全部キャッチしたげるから!」
「楓さん……! 頼もしいですわ」
二人が微笑み合っていると、対戦相手の男子生徒が、ニヤリと不敵な笑みを浮かべてボールを構えた。
「おいおい、転校生のお嬢様、隙だらけだぜ! いくぞ、必殺マックスパワースローーーッ!!」
ブンッ!! と空気を引き裂くような鋭い音が響く。
男子生徒が全力で放った弾丸のようなボールが、詩織の顔面目がけて一直線に飛んできた。
「詩織っち、危な――」
楓が叫んだ、まさにその瞬間だった。
バババババンッ!!!!!
「お嬢様には指一本、触れさせんっっ!!!!!」
体育館の天井の換気ダクトから、ロープを使ってシュタッと降臨した黒スーツの男
――執事の橘蒼太であった。
橘は空中で見事な回転を決めると、詩織の目の前に着地。
それと同時に、1年A組の同級生や、体育教師に変装していた白鳥財閥のSP20名が、どこからともなく一瞬で集結した。
ザッ!! と完璧なフォーメーションを組み、詩織の前に「人間の肉の壁」を作り上げる。
ボゴォッ!!!!!男子生徒が投げた渾身のボールは、SPの一人の強靭な腹筋によって、虚しくもパつんと弾き返された。
「な、なんだあいつら……!? どこから湧いて出たんだ!?」
騒然とする体育館。
橘は鋭い眼光で男子生徒をギロリと睨みつけると、胸ポケットから無線機を取り出した。
「……こちら橘。不審者がお嬢様の暗殺を目論み、危険な球体を発射した。ただちにこの男子生徒の家系を調べ、白鳥財閥の権力をもって明日までに社会的に抹殺しろ」
「橘、それはいくら何でも大袈裟ですわ!!」
詩織が大慌てで橘の袖を引っ張る。後ろでは、楓が床を叩きながら大爆笑していた。
「ギャハハハハハ!! 橘さんマジウケるんだけど!! 換気扇から出てくるとかガチ勢すぎてヤバい!! 警備員多すぎっしょ!!」
「楓様、笑い事ではありません。お嬢様の美しいお顔に万が一のことがあれば、私は腹を切る覚悟で――」
「はいはい橘さん、邪魔だから退場してー! 詩織っち、橘さんたち放っておいて、うちらで外野から挟み撃ちの練習しよ!」
「ええ、そうですわね! 楓さん、私に投げ方を教えてくださいませ!」
「お、お嬢様ーーーっ!!」
橘の悲痛な叫びを置き去りにして、詩織は楓に手を引かれ、楽しそうにコートの奥へと走っていった。
夕方の体育館に響く、ボールの音と、みんなの笑い声。
橘たちの過保護すぎる大暴走に呆れつつも、詩織の胸は、初めて体験する「みんなと汗を流す青春」の熱さで、トクトクと心地よく高鳴っていた。
コメント
5件

いろいろとぶっとんでておもしろかったです まる
ロゴ可愛い!! 1話からは見てないけど 絶対見るね!!