飛鳥は隠した。
自分の心を。
誰も傷つけないために。
「飛鳥は本当に可愛い“女の子”ねー♪」
誰が言ったんだろう。
僕は男だよ。
なんで女って言うの?
なんでそんな目で見るの?
僕は僕であってはいけないの?
「じゃあ俺と組むか?」
“彼”は僕をそう誘った。
「すべて変えられる、この世界を。」
僕は変えたい。
この腐った世界を。
僕は“彼”の言葉に頷いた。
悠希はわからなかった。
何故、暴言を言われなければならないのか。
殴られてなきゃならないのか。
『お前、いらねえんだよ!』
『消えろ』
何度言われただろう。
俺、なんかしたか?
なんで?
聞いたら殴られた。
そんな日々が続いた。
何も変わらない“日常”
「おかしいとは思わないのか?・・・変えないか?世界」
突然言われた。
どこからともなく来た“その人”は俺の救世主だった。
俺の世界は少し明るくなった。
春輝は満たされていない。
御曹司だから何?
何故特別扱いされる?
「春輝は金持ちだから」
いつか、言われた。
確かにそうだった。
でも、対等でありたかった。
みんなで遊びたい。
でも親が許さない。
愛をくれない親が。
「苦しいと思わないの?どうする?一緒にくる?」
そんな私にも“天使”が舞い降りた。
この方なら大丈夫かなって思う。
もう縋るしかなかった。
慈愛に溢れるその姿に惹かれていた。
これは世界を恨む少年たちが
セカイを変える、、、
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(^^)d