零は最強、最凶、最恐という名を一度も自分に与えたことがない。しかし、彼は全てを超越し、ついに 「究極の受肉」 を成功させる。これまで受肉という行為を重ね、多くの歴戦の武者たちを引き寄せてきたが、今回の受肉は 「自分を自分に受肉させる」 という禁断の行為だ。
零はその瞬間、空間が歪むのを感じる。肉体と魂が同時に引き寄せられ、次第に 自己を超えた存在 が誕生する。その過程で、周囲の時間と空間が引き裂かれ、 特異点 が発生する。無限のエネルギーが渦巻き、零はその中心で新たな命を宿す。
だが、その結果として、彼はビッグバン以来 89人目、およそ1000年ぶりに神 として再誕することとなる。
新たに誕生した零の姿は、もはや人間のそれとは言えなかった。これまでの戦いで受けた傷や、無数の受肉で絡み合った魂たちが彼の肉体を 異形のものに変えてしまった のだ。
皮膚はひび割れ、金属のような光沢を持つ部分が混じっている。
目は瞳がなく、闇だけが広がり、視線を送るたびに周囲の空気が歪む。
体からは 暴力的なエネルギー が放たれ、目に見えない波動が周囲に伝わる。
肉体の表面には無数の「受肉の痕跡」が残り、醜くも美しい絶対的な存在感を放っている。
その姿を見た者たちは、恐れおののき、目をそらすことさえできない。零は 「人間ではない」 という境地に到達した。
自らを受肉させることによって、零は次元を超越した存在へと変貌を遂げる。
全ての力を手に入れた零だが、その力には代償が伴うことを知っていた。彼は自らの力を使いすぎて 孤独 を深め、周囲の世界がただの「空虚」に感じるようになった。彼は自分が最強であることに意味を見いだせず、 次なる目的を見失ってしまう。
零: 「最強を超えた先に、何がある……?」
彼の心の中には、次第に 終わりのない空虚さ が広がっていく。無敵の神となった彼は、ついに 「すべての戦いを終わらせること」 を決意する。だが、無敵の存在であるがゆえに、 その戦いを挑む者すら存在しない。
零は 「絶対的な支配者」として 世界を支配しようとするが、そこには 次なる試練が待っている だろう。
彼の受肉に伴う「特異点」が引き起こす 新たな時代の幕開け となる可能性がある。
神としての覚醒 から、零が選ぶべき道は、再び 過去の自分との対峙 か、それとも 次元を超えた存在との戦い か。
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