冷たい空気が肺を通り抜けた時、初めて自分が生きていると知った。
それが始まりの合図だった。
次の瞬間僕は冷酷な世界の囚人と化していた。
この世界は窮屈だ。鎖に繋がれ自由に歩く事すら出来ず、
ただ日が昇っては沈んでゆくのを淡々と眺めていた。
度々隣の牢屋から悲鳴やうめき声が聞こえて僕を冷静にさせた。
いつか出られると信じ続けて生きてみた。
今の所、出られる可能性は皆無のようだ 。
それでも僕は信じ続ける。
少しでも縋れる物があるなら僕は生きてみようと思える。
だって…
そうじゃないなら
僕は
どうすれば良いのか
分からないから。
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