里実Part4 俺は消しゴムの消費率が高い。描いて消して、描いて消して。美術の時間に家族の絵を描いたことがある。周りはみんなにこにこと笑っている絵なのに俺の絵だけ、暗い絵だった。笑ってる弟達は想像できるけど、笑ってる母さん?笑ってる父さん?無理だ。まるで想像できない。弟達は毎日泣いている。俺はそんな二人をとんとんと、優しく慰めることしかできない。俺がこの家を出ていったら、弟達はどうなるんだ。なんで5歳の子にここまで我慢させるんだ?一度も親に抱きしめられたことがないなんて俺らぐらいだ。近寄れば頬を叩かれる。家では親の顔色を伺ってなければならない。楽しそうに笑っている家族が羨ましい。羨ましいなぁ……
瑠都Part4 瑠都くん、これもよろしくね。そう言って僕にすべて任せていく。笑顔の下には嘲笑ってるクラスメイトの顔が容易に想像できる。瑠都くんに任せれば何でもいいよね。僕はそんなに優しいの?否定しないから優しいの?みんな、僕の優しさに漬け込んでいる。担任が瑠都がいれば良い。そう言うからだ。生まれつき体の弱い僕は保健委員長に任命されて体力づくりを徹底的に行った。そうしないと、みんなから否定されて、バカにされて、殴られるから。ほんとに殴るわけじゃなくて心をボコッとやられる。朝教室へ入ると僕の机の上に大量の宿題がおいてあった。やっておけ。そう言われてるも同然。そこで僕の意識は途切れた。
はい!以上里実&瑠都Partでした!!どうでしたか??
続きもお楽しみにー!!
せーの!!
おつらいー!!!!!!
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