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「昨日の夜会はいかがでしたか?」
一緒に皇宮の庭園を散歩していたアランからの質問に、セシリアの心臓がどきりと跳ねる。
「た、楽しかったですよ」
「いいなぁ~。ダンスは踊りましたか?」
訊かれたセシリアの頬がじわわと熱くなる。
実のところ、昨夜ギルベルトと踊った曲が頭から離れないのだ。
ライラックの柔らかな瞳も、セシリアの身体を支える大きな手も。
ふとした瞬間に思い出しては、セシリアの意識を昨日の夜へと攫って行く。
「皇后陛下?」
「な、なんでもありません!」
きょとんと首を傾げるアランから慌てて顔を背ける。
恋心を自覚したセシリアだが、ギルベルトと両想いになりたいとか、本当の夫婦になりたいといった願いは抱いていない。
彼には、二度と愛を*************
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