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はじめまして、作者のオニユリです。
いつもはチャットノベルで書いているのですが、この話はこっちのほうが書きやすかったのでノベルで書いていきます。
初めて書くので、多少読み辛い場合がございます。ご了承ください。
⚠注意⚠
・wrwrd様の二次創作作品です。
・ちらほらオリキャラが話をします。
・死ネタ要素を含みます。
(なるべく書かない方向です。)
・腐ではありません
・読みやすさを意識していますが、不慣れなため、読み辛いことがあります。
・日本語がおかしい場合がございます。
(コメントで優しく教えていただきますと幸いです。)
・リアルが忙しいため、適期的に上げることはできません。
(一週間に1話を目標にしております)
・今後、注意書きが増えるかもしれませんが、ご了承ください。
以上の注意を踏まえ、「それでも大丈夫」という方だけこの先にお進みください。
「無理だ」と思った方はここで回れ右をおすすめします。
それではこのまま第一話を書かせていただきます。
この物語が皆様の好きな物語となりますように。
気がつくと俺はただただ白く広い空間に立っていた。あたりを見渡しても物も人も見当たらない。もちろん彼らの姿も。
どうして俺はこんなところに立っているのか。思い出せない。いや、思い出したくない。
ぎゅっと胸が苦しくなる。胸を抑え、ゆっくり息をする。ポタポタと床に水が落ちる。ああそうか。俺は泣いているのか。
もう彼らには会えない。俺一人がこっちに来てしまったのか。一言、一言だけ言いたかった。その声も気持ちももう届かない。
何もない白い空間で俺が一人泣きわめく。
俺はみんながいなければ何もできない。ただただ命じられたことに『はい』と返事を返す駒。だから、最後迷ってしまったのだ。
俺は寂しがり屋。
僕はうさぎだ。
気が済むまで泣いた。まだ泣き足りないが、もう涙は出なかった。
ぐちゃぐちゃになった顔を袖で拭う。びしょびしょだ。袖を絞ったら水が滲み出てきそうだ。
顔を上げた。もう下を向く意味は無かったから。俺は驚いた。ついさっきまでなかったはずの扉が建っている。しかも、両開きの豪勢なものだ。
この扉の向こうに彼らがいるのではないのか。いや、違ったらこわい。淡い期待を持ちながら、ノックをする。
『どうぞ』と女性の声が返ってきた。
この先に彼らがいないことは明白だが、俺が扉を開く以外の選択肢はなかった。