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ガコン
ガガガガガ
幕が開く、暗闇の中映し出された物語は古いテレビのように少し茶色の色で声が入る。
『どこかで星が流れた』
その声はとても美しく僕を魅了する。
映像は瞬く間に動き出しセリフ通り星が1つ2つ3つと流れた。周りの雰囲気に包み込まれながらまた映像に目を移す。
そこに目を釘付けられたようにじっとそこだけを見ていた。
『それは手繰らるように夜の縁をなぞった』
ひとつ出てきた大きな星は赤く焼け落ち剣を刺さられていた。そこに出てきた一人の男は……
『王様』
欠けた冠を被り後悔の瞳を見せる彼は紛れもない王様だった。
『光り方を忘れた隅っこの星で科学者が』
『ふと同じ流星を仰いだ』
すると今までの映像は嘘かのように捲られた。
出てきた物語、新しい物語は一人の研究者…科学者がひとり立ち尽くしてた。
その彼を見ていると胸が痛くなるようで寂しかった。
この物語はどれくらいで終わるのだろう。不思議でたまらぬこの感情は今のこの映像を目にしただひたすらに胸の部分をぎゅっと手で締め付けた。
服にシワができるもお構い無しでそっと映像に目を向けた。
『余の国は滅びた』
するとあの王様が焼け落ちた剣の星にいた。
これはどこか遠い昔……もしくは未来の話。
そこにいた僕はどこかそれを感じたことがある──────
Stella✩࿐⋆*