森の中を歩きながら、おれは驚きと好奇心でいっぱいだった
色とりどりの葉が光を透かし 鳥の声が響く
獣人や精霊、竜の子供たちがちらほら顔を出す
mk )こんにちは!
俺が手を振ると、ちょっと警戒していた獣人たちも 次第に笑顔を返してくれる
俺は毎日森に通い
あの時助けてくれた人を探している
so とか、色んな人に聞いてみたけど
森で、しかもほんの時々しか見ないそう
俺はここで子供たちと遊んだり ひとりでのんびりしたり
現実世界のことなんか考えず
ここでの生活を満喫していた
正直 元の世界は生きづらかった
好きなものを好きと言えず
周りの視線を気にし
良い人も悪い人も 関係なしに侮辱し
それを傍観し自分は関係ないかのように嘲笑う
大半がそんな人ばっかで
嫌になる というか、なっていた
だからここに来てよかったと思っている
ここはいい人ばかりだ
お互いが違う種族でありながら
互いを尊敬し尊重する
みんな優しいしね、あの人みたいに
mk )見つからないな、翼あったから空にいるとか、?
そうなったら もう探しようがない、
がっかりして
もう疲れたし帰ろうかと振り向くと
奥の木々の中で黒い羽の堕天使が静かにこちらを見ていた
mk )!あのひとだっ、!
?)…
その冷たい視線にどきりとする
でも彼はまだ近寄ろうとしない
おれは自然に笑って手を振る
小さく首をかしげる堕天使を見て 心がぎゅっとなる
mk )へへ、
あ、そうだ、勇気をだして名前でも聞こうかな、
少しでも近づけるように
おれは駆け足でその人に近づいた
が
その人はびっくりしたのか
木の影に隠れてしまった
mk )あ、(しゅん、
俺がしょげたのがわかったのか
困り顔で語りかけてくる彼
?)…なんの用、
mk )っ!え、えっと、
俺は嬉しさのあまり言葉につまる
でも彼は優しくまってくれる
mk )こ、この間はありがとうございました、!
mk )それと、お、お名前、聞きたくて、
彼は少し躊躇い
こういった
?)名前なんて、教える義理ないんだけど
mk )ぅ、
まぁ、たしかにそうだ
俺は助けられた立場だし、
なにも言えない
mk )じゃ、じゃあ、堕天使さんってよぶ、
?)まんまじゃん、
mk )だって教えてくんないから、
?)ま、いいけど、
?)帰るなら気をつけろよ
mk )送ってくれますか?
?)…
堕天使さんは呆れ顔でおれを睨みつけた
わかっていたから 特に気にしないが
彼は顔に出やすいのか、わざとやっているのか気になる
mk )送ってくれますか、?
もう一度聞くと
ゆっくり口を開き
?)はぁ、
ため息を漏らす
?)いいよ、
mk )!やったぁ!
素直に喜ぶと
?)ふっ、w
鼻で笑われた
結局家まで送ってくれて
この人はどこかへ飛んで行ってしまった
また明日も会えるだろうか
そんな呑気なことを考えて
家に入る
mk )ただいまぁ
so )おかえり~!
so にさっきまでのことを話すと
こそっと教えてくれた
so )堕天使ってね、地域によっては都市伝説になるぐらい少ない種族なんだよ、
mk )そうなの、?
so )うん、悪魔 堕天使 天使 の順なんだけど、
so )堕天使は元々天使で、そこから堕ちて堕天使になったの、
mk )ほへ~、
よくある話というか、それ以外ないというか、(
mk )なんであの人は優しいのに堕天使になったのかな、
so )さぁ、?天使から堕天使はあるけど堕天使から天使はないからな、むかし極悪人だったとか?
mk )えぇ、そうかなぁ、
おれは元 極悪人に恋をしてしまったのだろうか
ん?
いや
恋じゃない
尊敬
そう、
おれは元 極悪人を尊敬しているのだろうか、
が正しいね、
思考を紛らわすために
別で気になっていたことを so に聞いてみる
mk )堕ちる条件とかあるの、?
so )んん、あるのかなぁ、??
mk )知らないのか、
so )博士じゃないんで、
so )誰かを傷つけたらとか、?
mk )瞬殺じゃね、?
so )違うか、
恐ろしいことが頭をよぎったっ、
mk )誰かを、
mk )食べたらとか、??!
so )さすがにないだろ、せめて×す、
mk )へへへ、ないかぁ、w
まぁ冗談だし
あるわけないか
優しい彼が堕天使の理由
気になるなぁ
次会ったら聞いてみよう
?)…
?)勝手にイメージしちゃってさ、
mk )、?
気のせいか、
俺はさっきのことが気になりながらも
その日は深い眠りに落ちた
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