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mmntmr side -


センサーや監視カメラを設置して、2日が経過した。

この2日間、狩人も来ていないみたいで、なんの反応もなく

分かったといえば、相変わらず人気が少ないことだけだ。

そうしてすることもなくぼんやりと時間を潰している。

危機があるのはハラハラして落ち着かないけど

暇なのは暇で、することがなく落ち着かない。

なにか反応があってもいいのでは、とは薄々思う。

丁度そう思ったとき────


ピィーピィー


何かの機械音がセーフハウス内に響く。

この音は……!


kc「 mmさん … !! 」

「 はい、分かってます!センサーの反応ですね? 」


kcさんが勢いよく駆けつけてくる。

そう、この音はセンサーの音だ。

焦りそうな気持ちをグッと堪え、冷静に指示を出す。


「まずは監視カメラを見てみましょう。rimrとchkさんも呼んできてください!」

kc「 分かりました。 」


そう言って呼び出すのはkcさんに任せ、監視カメラの映像を用意する。

先に見てもいいけど、全員集まってからの方が良いと思い、集まるのを待つ。


rimr「 センサーの反応があったんですね !? 」

chk「 監視カメラの映像は !? 」


kcさんがrimrとchkさんを連れて来てくださり、全員が集合した。

やっぱりrimrもchkさんも焦っている。


「 焦る気持ちはわかりますが、一旦落ち着きましょう。監視カメラの映像がこちらです。 」


そう言って、カメラの映像をみんなが見えるように見せる。

そこには、一人のスラリとした女性が立っている。

思わずスタイルの良さにモデルかと感じてしまうくらいの美人さ。

それにこの人見たことがある。


rimr「これ…人外の幹部役職:監視係のhtmnguじゃないですか?」


そうrimrの言う通り、人外 幹部役職の監視係のhtmnguだ。

どうしてこの人が一人でここに来たのだろうか?


「そうですね。一人で来るなんて、個人的に違和感を感じます。

でも、監視係と言うんだから、落とし穴あたりを監視しに来たのかもしれません」


でもやっぱり一人でいるのが腑に落ちない。

落とし穴辺りが人外のいる近くだと想定しているなら、無理に一人に行かせないと思うんですよね。

人外がたくさんいる可能性が高いと言うのに、一人で遭遇してしまったら勝てないと思うんですよね。

人外は能力持ちだし、数もいるとしたら有利になるのは人外に決まってる。

それに、このhtmnguは武器を何一つ持っていない。

なんならごく普通に買い物に出掛けるような準備しかない。


それに今何もせずボーッと突っ立っているように見える。

本当になにもせず。

そう思ってたら、htmnguがカメラに近づいた。

正確にはしゃがんだんですかね……。

どうやら監視カメラに気付いたみたい。

でも、この動きはどうにも狩人としての行動に見えない。


「 …何かの罠の可能性もありますけど、行ってみません?

少しこの行動が腑に落ちないんですよね。 」


どうにも無視するにも気になってしまうので、一つ提案する。

rimrもchkさんもkcさんも頷いて賛成してくれる。


rimr「 ほっとくのは、流石に…と私でも思いましたし、賛成です 」

chk「 そうですね!私もちょっと不審だなって思ってたので賛成! 」

kc「 私も賛成。この行動は流石に不審ですし、気になってしまうし… 」


そういうことなので、出掛けの準備をして、落とし穴のところへ出発する。








落とし穴の近くへやってきた。

すぐに姿を認知させられて、他の狩人を呼ばれると流石にまずいので、

木の陰に隠れhtmnguの様子をうかがう。

先程と変わらず、真っ直ぐ突っ立って何かを考えているようだった。

私の一つの予想──監視係として、落とし穴あたりを監視しに来たのかと思っていたけど、

にしては、下の方を見詰めている気がする。


「 どうします ? 今のところ不審ではなさそうですが、狩人としては明らかおかしな行動っぽいんですよねぇ… 」


私はあちらに聞こえないように声をひそめて言う。

正直声を掛けてみてもいいと思ったんですけど、罠だった場合が危険すぎる。

でも、流石にここでずっと見てるだけもどうかと思うし、ここは他の意見も聞いてみましょう。


rimr「 んー正直、声を掛けてもいいんじゃないですかね…?

あの漢字だと、本当に必死に考えているように見えるし、とてもではないですけど罠には見えないような気がしますね 」

chk「 わたすは、正直一旦ここで見ててもいいと思ったんですけど……

確かに罠には見えなさそうですけど、ここで失敗したら…後先厳しいじゃないですか。 」


rimrとchkさんの意見が分かれてしまった。

kcさんはrimrのときにうんうん頷いていたので、rimrさん派の意見なんだろう。

多数決としてrimr側の意見でもいいんですけど……


「 それなら…しばらく待ってから、声を掛けるのはどうです?

あんまり変わんないかもしれないですけど、永遠に待つのも、すぐに声を掛けるのもどうかなと思ったので。 」

kc「 それでいいんじゃないですか?どちらの意見も取り入れてて一番安全そうね。 」


kcさんがそう言って、chkさんrimrも頷いているので賛成派として良さそう。


「ではしばらく様子を見ておきましょう。」


そう言って、htmnguの方へ視線を戻す。

やはり変わる様子なく、下気味に顔を下げて、何かを真剣に考えている感じがする。

すると風がヒューと吹き付ける。

その強めの風で髪の毛がなびいて、横髪で隠れていた顔がチラッと見えた。

…目を瞑っているように見える。

罠じゃないのでは?その様子からそう感じられた。


「…目を、瞑っているように見えたんですけど、どうします?」

chk「わたすもそう見えました…!目を瞑ってるなら何か真剣に考え事をしてるようにしか思えないので、

声を掛けてもいいんじゃないですかね?」


一旦待つっていう考え派だったchkさんがそう言ってくれてるので、

声を掛けることにしましょうか。


「 では、一旦ゆっくり、近づいてみましょう 」


そう言ってこっそりとhtmnguの後ろへ歩み寄る。

htmnguのところまで約2・3mのところでふとhtmnguが顔をあげた。

後ろを振り向かなかったけど、これは気配で私達に気付いていそう。

でもそれでも後ろを振り向かなかった。


かと思うと、辺り一面、水色の光に包まれた。

これは……!?

この感覚……最近似たようなのを感じたことがある。

ふと後ろを向くと、やっぱり………。

後ろの3人はピタリと動きを止め、1mmも動く気配がない。

この様子も最近見た。

───“時空を操る能力”。

この能力の持ち主は、このhtmnguさんだったんだ。

ご両親が人外だっていう情報があったのも私達は手に入れている。

今、ここで使ったと重ね合わせると、やはり彼女は人外だということか。

今までの出来事に納得が行く。

そう確信して声を掛けようとすると、htmnguさんが後ろを向いた。

かと思うと、驚いたように目を見開いて、私を見詰めた。

…そうか、私能力を使っているのに効いていない判定ですもんね。

きっと彼女は、この仕様を知らないんだろう。

そう思うと、彼女をどこか信用できる気がした。


「 ようこそ───人外のところへ 」


私は彼女を迎え入れることに決心した。






前回の最後の人はmmさんでした!

気付いた人がほとんどだったと思いますが((

【mmmr】もし この世界が思い通りになるのなら 、私は何を望むのだろうか?

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コメント

2

ユーザー

いぇあ!当たってたぜ! そんなに話あってたんだなぁ! 続きが楽しみ!

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