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htmngu side -
mmntmr「 ようこそ──人外のところへ 」
その言葉でハッと唾を呑み込む。
この方は、他の方より威圧感が違う。
それに“黒髪ロングヘア”の彼女は、その特徴に聞き覚えがあった。
「 ……人外リーダー、mmntmr…? 」
私はその記憶を辿った結果、出てきた名前を口にする。
人外の代表的な存在で、その能力は人間として厄介なもので脅威になるとか
rkさんから聞いたことがある。
私は戦闘には不向きなため直接お会いしたことはないから、確信までとは言えないけど、
rkさんの言うことが正しければ、きっと彼女はそのリーダーなのだろう。
そう冷静に分析するけど、その自分とは逆に戸惑う私も居た。
どうして“彼女だけ”能力が効かなかったのか。
リーダーだからなのかもしれないけど、そこで他の人外さんとの差があるのは少し不思議だ。
特に言えることもなく黙ってmmntmr、さんを見詰めていると、彼女が口を開いた。
mm「やはり、ご存知なのですね。軽く自己紹介でもしておきましょうか。
私はmmntmr。言っての通り、人外のリーダーを務めさせていただいてます。
能力は“魂を操る能力”。あなた方…いえ、人間の方からは脅威となる能力ですね。」
そうスラリと自己紹介をする。
一体急に出てきたというのにどういうことだろうか…。
言う事についていけず戸惑ってしまう。
mm「あ…急で申し訳ないですね。まず、説明しておいたほうがいいですしね。」
そう言って彼女は小さく何かを呟いた。
mm「 “ Ability Disable ” 」
その瞬間、私が能力を使ったときのように青い光がピカッと光る。
mmntmrさんの奥を見ると、先程まで能力で止まっていた方達が動いている。
能力が、切れた…?
確かmmntmrさんがさっき呟いた「Ability Disable」は能力無効みたいな意味になるはず…。
彼女は他の人外の能力を無効化することができるのか。
再び驚きに言葉を失くす。
rimr「 はじめまして、Srimrです。
能力は情報を操る能力。そちらの…gsoさんって方のライバルですね。
rimrって呼んで下さいね 」
chk「 htmnguさんですよね !?
わたす、chkと申します!一応、人間なんですけどkcちゃんとともに行動をしていて…」
kc「 はじめまして。kcというのが私。
chkの双子の妹よ。私は人外で、能力は視点を操る能力よ。」
そんな私の様子にお構い無しに、自己紹介を言う。
はぁ、この方達は一体……。
性格なのか、はたもや人外の持ち合わせた特色なのかよくわからないけど、
元々人間として生活していた私には少しばかり遅れが出てしまう。
mm「戸惑っていられますよね。これから説明するので安心を。
ちなみにあなたのことは、こちらでゲットした狩人幹部役職の資料で把握しています。
あなたのご両親は人外。だからあなたは正真正銘人外なんですよ。」
分かっていたけど、直接言われるってなると少しばかり緊張が走る。
次に何を言われるのか、何も想像できないし、なにか口挟むにせよ何を言えばいいのか分からない。
mm「能力が使えたのもそう。ただ、突然だったのはあなたにとって、いえ、私にとっても予想外でした
ごく普通なら生まれ持って使えるもののはずです。私やrimr、kcさんもそうでしたから。
だから不思議だったんです、何故今急に使えるようになったのか。
それは今の段階ではわかりませんが、一つ私は教えておきます。
私はあなたを迎え入れたいと思ってます。あなたさえ良ければ、人外として世界を変えてゆきませんか?」
“世界を変えてゆく”。その言葉に心を打たれる。
人外と人間が共存できる世の中に変えたい。
私の気持ちは今まさにそれだった。
なら答えはたった一つですよね。
「もちろんいいですよ。
ただ私、人間のふりをして生きていいですか?狩人として偽るんです。」
mm「私もそちらの提案を望んでましたので、そちらで大丈夫ですよ。
ただ、もう少し情報を共有しておきたいので、私達に着いてきてくださりませんか?」
mmntmrさんくるりと向きを変える。
人外の隠れ家に案内してくださるのか?
少し気になる好奇心が溢れ出す。
けどこれは、狩人としてじゃない、そこはきっちり区別しないといけない。
私は心で何度も念じる。
「もちろんですよ。」
そう答え、心の中で大きく決心する。
mmntmrさん達と世界を変える。
いつか、rkさん達とも分かりあえる、世界を築くんだ、と。
そうして、mmntmrさんの後を追った。