なぜだろう・・・貴方といると安心する。そう思えた去年の夏
いまのあなたは・・・
変わった…
「すいちゃん…お仕事中?」
「うん…先寝てていいよ。」
どうせなら一緒に寝たかった・・・あなたは毎日夜遅くまで仕事だ。土日でも…
「…そ、そっか、じゃあ寝てるね」
「うん。おやすみ〜」
「(ずっとこの生活だな・・・寂しいし、ベットに暖かみがない。)」
と、言っても今の季節は夏。隣にいても暑苦しいので、蹴飛ばしてしまうだろう。でも貴方ならお眠りさんなので起きないか・・・
「寂しいなぁ・・・ボソッ」
まだ売れてなかった頃、私たちは毎日一緒のベットで寝ていた・・・
「すいちゃん〜寝よう〜」
「はいはい、行きますよ〜」
「へへっ夏だから少し暑いね?」
「ふふっそうだね、起きたら布団が吹っ飛んでるかもね、、、布団だけに…」
「・・・・・・おやすみ」
「おい!ふざけんな!w」
「だっていきなりいうからw」
あの頃は毎日が幸せだった、、、今はって?・・・まあ、ぼちぼちかなあ・・・
「はぁ…早く寝なきゃ」
そう眠りについた・・・・・・・・・
チュンチュン
「んー」
朝起き、リビングに行くと、、、
「あっ、すいちゃんソファで寝てる…」
スースーと寝息が聞こえてくる
「(・・・朝ごはんつくんなきゃ…でも…)」
「すいちゃん・・・みこのことほんとに好き?」
「・・・・・・」
返事はない。それはそうか、寝ているもん
「・・・だ・・・よね」
「寝ているもんね…」
早く作って、弁当も作って、起こして、食べて、見送って、一人寂しく家で待つ…
「その繰り返し・・・」
『別れる』
そう頭によぎった、、、
「・・・・・・ふっwははっw」
今日・・・・・・
別れよう
「あっ!すいちゃんおはよ〜!」
「んぅ〜、、、あーおはよー」
「ご飯できたよ?食べて仕事に行くんでしょ?」
「う〜ん、、、いくよー」
まだ寝ぼけている、、、
「ほら食べてっ!」
「・・・いただきます」
星街すいせいは、眠たそうな顔で朝食を食べる
「ほら、弁当!いってらっしゃい!」
「・・・行ってきます」
ガチャッ
「・・・・・・」
静かになった空間、前まで元気に、返事していった朝、もう目に映ることはない…
「おかえり・・・」
「ああ、ただいま」
夜になり、星街すいせいは仕事から帰ってきた
「(今日、今日言わなきゃ。)」
「(けど、、、)」
『怖い、別れたくない、仕事のせいで別れる?自分が我慢すれば良いこと、みこのために働いてくれているのだから、、、』
『あれ?付き合った日は?いつスきといってイタ?最後にハグしたノハ?最後に寝たノハ?最後に、、、』
『シあわセだっタのは?』
「ねえ、、、すいちゃ…「ねえ、ご飯まだ〜?」」
「いや、」
「疲れたからはやくして〜」
「…っ」
もう、好きだった彼女はいないのだ
仕事とだから仕方がないと、自分に言い聞かせてたが、違うッ。
⦅違うッ違うッ!!あいつが悪イ、我慢させたのが悪い、仕事を優先するのが悪い、すべてすべて、あいつが悪いッ!!!⦆
「もう…別れよう、すいちゃん…」
「・・・へ?」
私が悪い、彼女に仕事だからと構えなかった。
いや、構ってやろうとしなかった。
疲れてるから、今がもっと売れるチャンスだから、、、彼女に告白した時、大事に、大切に、雪が解けないようにと、思っていた。
「ははッw最低ーだな」
もう彼女はいないのだ
みこち、いやさくらみこ
「苗字っグスッ…あげたがったのぃ…」
久々に泣いた
人気になり、話題になる程ファンが増え、、、アンチも増える
気づいている、アンチコメントなど目にもよぎる
だけどみこちが居たから、保てていた
なのになぜッ
『私は大切にできなかったのだろう、、、』
心に残る、、、付き合った記念日、、、ちょうど一週間前
カレンダーを見て気づいた
「(みこちは覚えていたのだろうか・・・)」
「ははっw覚えているわけがない、こんな最低のアツと付き合ったのだから、、、」
「はぁ」ポロッ
ため息をつき、また涙が込み上げてくる
暑い夜のはずなのに子に静かな空気感で、凍えそうだ、、、
みこたちは同じ会社、そうホロライブに所属しているため、案件はくる
仕事仲間として、友達として接する
気まずいかって?そりゃそうだ。気まずい
だが、付き合う前みたいに接する
「すいちゃん次の収録、一緒だって」
「あー…分かった、ありがとう」
すいちゃんも気まずそうだ
別れて3ヶ月たったのにな、、、まだ慣れない
ホロメンの皆んなも心配している。ファンのみんなは付き合っていたことを知らないので、不仲説が出ている
「・・・・・・じゃあ」
「じゃあ、どうすればよかったんだよッ!!」
ドンっと音を立てて机を叩く。心の傷は深まるばかり
「もう、疲れた、、、」
そう眠りについた
起きたのは朝9時
「はッ!収録は?!」
「・・・まだ、間に合うか・・・」
すいちゃんと同じなので、やる気が出ない
「、、、ほかのホロメンも居るから、大丈夫だよね」
ああ、そうやってまた言い聞かせる
トボトボ歩くだけでもう着いた、、、暑かったあの日と違って今は冬の時期
クリスマスまで1ヶ月ぐらい、、、
「寒いなぁ…」
「(貴方がいれば、手繋いでくれたのかな…)」
そう思い、事務所に入る
「あっ!みこてぃ〜!」
スバルちゃんだ
「みこさ〜ん。こんこんキーつね」
「おはよう。すばちゃん、フブさん」
「・・・すいちゃんも、、、おはよう…」
「ああ、おはよう」
何回も普通に接しようとしているのに、出来ない
そんな自分が嫌だ・・・
「仕事がんばるか、、、」
気合を入れて収録に行く
仕事なので切り替えをしなきゃいけない。プライベートは持ち込まないように
「あ〜!終わったー!」
「疲れたなぁ!」
今回は長い収録だった
「すばう、飲み物とってくる〜」
「あっ私も〜」
フブさんとスバちゃんはそう言って、控え室から出ていった
「「・・・」」
沈黙が流れる、、、
「えっっと、、、「みこち」」
「はっ、はいッ!」
「・・・緊張してる?」
「そそそ、そんな事ないよ、、、」
「ねえ、、、」
「?」
「あのさぁ、、、お願いなんだけどさあ」
「______________」
「え?」
「もう一度、付き合ってくんない?」
「え?」
彼女が突然言い出した
よく理解ができない、なんでなの?
「あの、さぁ」
「(声が震えている、、、)」
「仕事が忙しいって、言って寂しい思いさせてた・・・」
「・・・・・・うん、寂しかった」
「ずっとそばにいてくれると思ってた、、、ポタポタ」
「ずっと応援してくれるのかと思ってた、、、グスッ」
「・・・・・・そっか」
「けどッ違うッ!」
「?」
「ちゃんと彼女として見てあげれてなかったし、愛を伝えられてなかったボタボタ」
「だからッ!、、、もういじど、、、グスッ…じゃ、、、ンズポタポタ、をぐだざい!グスッ」
「・・・・・・分かった」
泣きすぎだよ、、、そこまで思ってたんだ、、、
ちゃんと愛されてた、好かれていた、
「安心した…ポロッ」
「すいちゃん早く準備して!イルミネーション見るんでしょ!」
「うん行くよ」
笑顔で外に出る
「わぁー!寒い」ギュッ
「へ?」
「・・・寒いんでしょ///」
顔が真っ赤だ。手も熱いような
「ふふっwうんw寒い、ありがとね?」
「ああ…うん///」
やっぱり貴方が好き、笑顔の貴方が好き、ハグしてくれる貴方が好き、気を遣ってくれる貴方が好き、優しい貴方が好き、全部全部大好きだ
やっぱり貴方、いや星街すいせいと居ると
「安心する!」
「大好きだよ!すいちゃん♡」
「・・・///わ、私も大好き、いや愛してる!」
コメント
9件
めっちゃ好き...😭😭😭 語彙力無さすぎて言葉が出ないけどほんとに好き、泣いてるって言っても過言ではない.........😢💗
涙腺崩壊した....こんなに泣いたの久しぶりだぞ..😭 物語作るの上手すぎませんか!?才能ありますよ...!!!
シャインさんの小説も最高!!!