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中「お、俺?」
頬を紅く染め中原が目を見開く。
太宰が表情を緩め首を縦に振る。そのまま中原を抱き寄せ云う
太「私は中也の事が大好きだよ」
太宰がそう云うと中原が太宰を突き放す。
中「だ、だって俺、男だし…」
太「関係無いよ」
中原が俯く
中「…き、気持ち悪いだろ?女装癖あるとか、……今までもそうだ。女装が、可愛いものが好きなだけで気持ち悪いって。」
中「俺は唯可愛いものが好きなだけなのにな」
中原ぎ顔を上げ苦々しく笑う。
太宰が中原の手に触れ云う
太「中也は自分の好きな事を気持ち悪いと思うのかい?」
中原が泣きそうな顔を浮かべ、太宰の手を握り返す。
中「気持ち悪くない…」
その言葉に満足した様に太宰が硬い表情を解く
太「中也の女装が綺麗だと私は思ってる。好き、大好きだ。これでもう気持ち悪いなんて思わないでしょ?」
太宰が少し照れくさそうに首を傾げる。
中原ぎ目にいっぱいの涙を浮かべ太宰を抱き締める。
中「ありがとう…」
小さく中原が云った。
太宰がそれに驚き一瞬目を見開いた。
中原が鼻を啜る音が少し響く。太宰が中原の頭を軽く撫でる。
太「好きだよ」
太宰が呟く
中「俺も…」
中原がそっと呟く。
太「え!まって!それ本当!?」
太宰が中原の肩を持ち前後に揺らす
中「嘘じゃねぇよ…」
涙を拭った後で少し目が赤くなっている中原が太宰から目を逸らす。
太「中也」
中「なん━━」
中原の頬に手を当て太宰が中原に口付けをする。
太「貴方程に綺麗な人を見た事が無いどうか私と心中をしては頂けないだろうか」
中「心中はしてやんねぇよ。でも…ずっと側に居るくらいならしてやらねぇ事もねぇ…」
太宰が嬉しそうに笑みを浮かべた。
太「愛してるよ。中也」
それから1週間
敦「もう!太宰さーん!」
太「なんだい敦くん」
敦が小走りで太宰に駆け寄る
敦「国木田さんが呼び戻して来いと、」
太「ふーん…そう云う事なら…」
太「逃げる!」
太宰が猛ダッシュで敦から逃れた。
太「ここまでくればもう大丈夫かな?」
太「おや?」
太宰の目線の先には1人の女性が
太宰が女性に駆け寄った
太「あぁ!素敵な女性!どうか私と生涯を共にしていただけないでしょうか?」
女性の手を握り云う
中「何やってんだ手前」
太「冗談だよ」
太宰が手を開け云った
太「今日は仕事休みなのかい?」
中「おう、エリス嬢の機嫌が悪いとかで首領が休みにしたんだ」
太「森さんらしいね」
敦「もー太宰さん!」
敦が路地裏を抜けた先には1人の女性と太宰が。
敦(あ!居た)
敦「太宰さー…」
敦が太宰を呼ぶのを躊躇う
敦「あの女性って太宰さんの思い人?」
敦が壁の影に隠れて様子を見る
すると太宰と女性が接吻をした
敦「え、!」
敦が顔を少し手で逢う
太宰が女性に手を振り見送る。少し経った時太宰が振り向き敦と目が合う。
太「おや?」
敦「あ…」
太「敦くんじゃあないか」
敦「こ、これはですね!干し葡萄狩りに!えっと!」
敦が少し焦った様に変な言い訳をする
焦った様子の敦が可笑しかったのか太宰が「ふふっ」と声を出して笑う。
太「見てたのかい?」
敦「は、はい…すみません、」
敦が咄嗟に謝る
太「別に良いのだよ。見られて困る事では無いからね」
敦「そ、そうですか」
敦が安心したようにほっとため息を吐く
敦「…あ!探偵社に戻らないと!国木田さんに怒られる、!」
太「…しょうがない。探偵社に戻ろう」
変に素直な太宰に敦が少し違和感を覚えた
少し無言が続いた後太宰が云った
太「さっきの女性、気になるんでしょ?別に聴いても良いのだよ?」
太宰がニヤけながら敦に云う
敦「…じゃ、じゃあ聴いてもいいですか?」
太宰が頷く
太「あの人とお付き合いをされたんですか?」
太宰が首を貸しげ敦に云った。
太「うーん。そうだな…」
少し照れくさそうに太宰が笑みを溢す
「思い人かな」
主「もうこれで完結です最後読んでくれた方々!ありがとうございます!」