何故か最初会った時から君を目で追っていた。
私はその理由を今はまだ知らなかった。
『お前俺の仲間になれよ!』
1人の青年が私に向かって言ってくれたのが始まりだった。
最初は驚いたが、私はもっとしなければならないことがあったのに何故かその言葉に、喜ぶように大きく頷いた。
ある日ナミが私にこう言った。
『最近アンタルフィのことばっか見てない?』
ナミの言葉にしっくりはこなかった。
そう言われて今まで気づかなかった自分が一番不思議だった。
そしてある日のこと。
私はある理由で、今的に捕まっている。
敵が言うには私がある国の姫だと言う。
それは嘘ではなかった。でもそれはルフィたちは知らない。でもきっとルフィたちはここへ来る、
だが、私の為だけに傷ついて欲しくないと思って。
私は敵とある駆け引きをした。
『ねぇ、駆け引きしない?』
『駆け引き?いいだろうただしこちらで決めさせて頂く。』
『俺たちはお前を人間オークションに出すつもりた。
今から5時間、俺たちの好きなことをやる。5時間以内に気絶したらお前の負け。その時は潔くオークションに出ることだな。そして、5時間以内に俺がへばったら、ここからお前は能力を発動しここから逃げても構わない。』
『それでいいわ。』
敵の要件を飲んだが、後々考えれば5時間……。行けるか?
ルフィ達が来る前に何とかしないといけないのに。
私は唾を飲み込むように真剣な顔を見せた。
すると敵の攻撃が始まった。
その攻撃は、暴力だった。
私は小さい頃から暴力は慣れているから余裕だと思っていた。
が……。
4時間30分後
ポタポタ……。
なんだろう。全身が熱い。まるで燃えているかのような熱さ。
意識も朦朧としてきた。
あと、どれくらいだ?それすらも分からない。
足元がふらつく。
その時自分の手を見た。
その手は酷く気づいた傷や流れ血で手が真っ赤に染まっていた。
その後もより身体が熱くなる。
熱くすぎて、傷の痛みすら感じない。
5時間がたった。
『クソ、まだ意識があるのか』
『ほら、約束だ逃げろ』
声は聞こえるが、身体が動きたいのに動かない。
地べたを這いながら、逃げる。
敵もさすがに疲れたのか、倒れていく。
やっと人目の少ないところに来たが、このままではルフィに合わせる顔がない。それに血もとめないと本当に倒れてしまう。
とりあえず着ていた服で止血しようと試す。
さっきよりかは出血が収まった。
それよりこのことをなんというかを考えていたら、意識を失ってしまった。
『……!』
『……ろ!』
『ユメ!!!起きろ!』
意識を取り戻した。
取り戻した目の先にはルフィと他の仲間達がこちらを見ている。血だらけの状態だったことを思い出し焦り出す。
ルフィ達が何があったと問いかけるが、、口を閉ざす。
だが、ルフィは何度も聞いてくる。
私が言いたくないことを察したのか、立ち上がる。
パサッ、
麦わら帽子を私の頭に乗せた。
『ここで待ってろ。』
真剣な顔をしてそこを立ち去る。
2時間後
ルフィが帰ってきた、私の目に映るルフィはかすり傷があり拳には返り血のような痕跡がある。
私は即座に気づいた、さっきの敵の人たちを倒してきたのだと。ルフィが私に向かって近づいてくる。
『もう、こんなことはするな。いいな?』
少し怒っているように感じたが、、それより次はこういうことが起きないように気をつけないとと思った。
すぐルフィに目線を合わせると、顔に血管が浮き出ており少しどころじゃない、とても怒っていることに気がつく。
『ルフィ、怒ってるよね?…』
『…ろ。』
聞こえなかったのでもう一度言って貰えないか頼む。
『怒ってるに決まってるだろッ!!!!!』
がなりがつくほどの大声で私に向かいながら言う。
『仲間がこんなにやられてるのに、黙ってるやつがどこにいる”ッ!! 』
息を切らしながら言うルフィを見て、怒られているはずなのに何故か嬉しいと思ってしまう自分がいる。
突然ギュッと私を抱きしめ、頭を撫でる。
『とりあえずお前が生きててよかった。』
私はその瞬間、涙が溢れ出た。
その涙が零れる時と共に、気づいたことがある。それは……
私はルフィの事が出会った時から好きだったということに。
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