(前回の続き)
私はルフィのことが好きなんだ。
そう気づいたけど私はアタックしても何をしようともルフィから見た自分は仲間だとしか思われていないからこのままでいたい。
この関係が悪化する方がよっぽど怖い。
ルフィの仲間で、そして麦わらの一味の一員の時点でもうしあわせなのに。
欲張ろうとする自分が嫌いだ。
チョッパーに手当をしてもらっている時、ルフィが部屋に入ってきた。
「痛むか?」
優しく、そして心配そうな声色で言うルフィ
「ん〜、痛むけど、チョッパーのおかげで少しはマシかな!」
叶わぬ恋というものは、あまりにも寂しく、そして儚い。
「あ、!ちょっと薬1つ足りないから作ってくるよ!ちょっと待ってろよ!」
そう言ってチョッパーが部屋を出ていく
その後すぐにルフィがチョッパーが座っていた椅子へ座る
「もう、1人で抱え込むことはやめろ、お前も辛いし、俺も辛い!」
「泣きたい時に泣けばいいし、頼りたい時に頼ればいい。仲間なんだから、」
あぁ、この仲間という言葉を聞くだけで沈んだ気持ちになるのは、すごく嫌だ。
色々な感情が混じり、目からポツンと透明な涙が1滴流れ落ちる。
その瞬間ゆめの頭にポサッと何かが被らせられたような感覚を覚える。
「それに、もうあんなゆめは見たくない。」
そう言ってルフィの麦わら帽子を被せられその上から頭をポンポンと撫でられた。
それだけで喜んでしまう自分の気持ちはやはり恋なんだと再認識した。
そして夜ご飯も食べ終わり船から潮の流れを感じ取り目を瞑る。
静かに目を開けた瞬間、今まで溜め込んでいた涙が溢れ出す。
私は急いで涙を拭う。
すると後ろから足音がし、振り返るとそこにはルフィがいた
「泣くなら言えよ、帽子いつでも貸したのに、みんなにバレたくないんだろ泣いてるところ。」
そう言いながら優しく帽子をかぶせてくれるルフィ。
「ごめん……。」
つい口が動き泣きながらルフィに謝る。
「迷惑だよね、ごめんね、?グスッ」
「迷惑じゃねぇよ。さっきも言ったろ?泣きたい時に泣けばいい、ってそれに謝るな。悪いことした以外謝るな。泣いた事くらいで文句言うやつなんてここにはいない。」
「大丈夫。」
そう言いながら優しくゆめを抱き締めるルフィ。
「今日は泣き止むまでこうして傍にいてやる。俺なら心配ねぇだろ?イシシ!」
そう笑いながら言う君の顔や、髪や、体温、全てが愛おしい。
こんなこと言われたら、誰にでも好きになる。
-少しは期待してもいいですか?-
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