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今日も彼女は、学校に来なかった。何かおかしい。
今日は彼女の家に行ってみようと思う。彼女には悪いけど。連絡手段もないし。
久しぶりに羽を広げる。
ギシッ ミシッ
長いこと使ってなかったから軋む羽根。広がる、君が目を輝かせて見てくれたあいりすの羽。
お願いだから、僕の、悪い予感があたらないでくれ。
しばらく飛んだ。彼女のにおいが近づいてきた。ここだ。
でも、家じゃなさそう。研究施設?病院?彼女はここにいるの?
きっと風邪を引いてて、それで病院に居るんだ。きっとそう。
そうであってくれ。
反射的に窓を覗いた。
曇りガラスの中は殆どぼやけて見えない。
でも、一つだけ確かなのは
僕の悪い予感が、当たってしまっていたということだ。