テラーノベル
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「考えすぎてしまう。」
「周りの目がきになってしまう。」
そんな貴方に魔法の言葉を教えましょう。
ある老人が話しかけてきた。
『まず、心配事の九割は起こりません。』
『次に周りの人は貴方のことなんて見ていません』『気にしていません。』
満足そうにしている老人は私を見た
申し訳ないが私にはその魔法の言葉が効かなかった。
「すみません。心配事の一割は起こるんですよね」
「私はそれが怖いんです。」
「それにこんなに人がいれば一人くらい私を見ているかもしれませんよね。」
老人は少し困った顔をしていた。
すると一錠の錠剤を渡してきた。
『これは魔法の薬です。』
『これを飲むと心配事は絶対に起こりません』
『そしてまるで消えたように』
『貴方の事を見る人はいなくなります。』
そんなの嘘に決まってる。
そんなことを思いつつこの薬を飲んだ。
老人の言っていたことは本当だった。
心配事、人の視線は無くなっていた。
誰も私に話しかけなくなった。
誰も私を見てくれなくなった。
薬は溶けてしまい。吐き出しても出てこなかった。
私が捻くれていなければ。
「私には効かない薬」
作・ぺろ
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