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玖衣那 喰
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#しょしんしゃ🔰
りと。@(つ∀-)オヤスミー
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しゃけ
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コメント
3件
うわあぁぁ…!!😭✨ 番外編でここまで持ってかれると思わなかったよ…!! 掟破って妖怪に堕ちる展開、しかもそれを止めずに一緒に堕ちる選択をする仲間たち、マジで尊すぎる…。五人の絆が神様の枠を超えてる感じがエモすぎて泣いた。特に隋星の「知ってるから着いて行く」、ズルいよそれ…!!💘 瀬麗梛が「神じゃない」って言った時に誰一人離れなかったの、ほんと最高の推しグループです。続きめっちゃ気になる〜!!!🤍
番外編 6 です 。
新章 第一章 に 注意事が書かれています。
まだ読んでない方は先に其方を読んでから此方を読んでください。
この世界には、三つの種族が存在する。
**人。**
**神。**
そして――**妖怪。**
神は人々に恵みを与え、時に害をなす妖怪を討つ。
人は神を敬い、妖怪を恐れる。
そして神には、決して破ってはならない掟があった。
――**人、あるいは害のない妖怪を殺してはならない。**
それを破った神は。
神としての資格を失い――
**妖怪へと堕ちる。**
それは、この世界で最も重い罪だった。
「……瀬麗梛様。」
神殿の中。
怜が静かに声をかける。
「どうしたの?」
振り返ったのは、縁結びの神――**灰色瀬麗梛**。
人々の縁を結び、恋人や家族、友人。
あらゆる「縁」を繋ぐ神。
その隣には。
「今日も忙しそうですねぇ。」
嫉妬の神、**赤色來執**。
「瀬麗梛、また人間界に行くの?」
恋愛の神、**紫色瀬凪**。
そして。
「僕も行きます。」
全知全能の神、**青黄緑色隋星**。
五柱の神々。
この五人は、長い間ともに過ごしてきた。
「今日はね、人間の縁を結びに行くんだ。」
瀬麗梛が笑う。
「じゃあ俺も行きます。」
怜が即答した。
「僕も。」
「俺も!」
「……僕も行きますよ。」
結局。
五人で人間界へ降りることになった。
人間界。
瀬麗梛は、ある一人の少女を見つめていた。
その少女には――
何本もの「縁」が見える。
家族との縁。
友人との縁。
そして。
一人の青年との、強い縁。
「この二人を結べば……。」
瀬麗梛が手を伸ばす。
だが。
その瞬間。
少女が青年に向かって叫んだ。
「あなたなんか、大嫌い!」
「……え?」
青年が目を見開く。
少女は泣きながら走っていく。
「……。」
瀬麗梛は動かなかった。
「瀬麗梛?」
來執が声をかける。
「この二人の縁は……。」
瀬麗梛が呟く。
「本当は、とても強い。」
「でも。」
怜が続ける。
「今は結ばれたくないようですね。」
「……。」
瀬麗梛は少女を見つめた。
その少女は、森の中へ入っていく。
そして――
そこにいた妖怪と出会った。
害のない妖怪。
ただ、人間の話を聞くのが好きな妖怪だった。
「……。」
瀬麗梛は知っていた。
この妖怪に害がないことを。
それでも。
少女の恐怖した顔を見てしまった。
「助けて……!」
少女が叫ぶ。
妖怪は何もしていない。
ただそこにいるだけ。
けれど。
瀬麗梛は――
手を伸ばした。
「……ごめん。」
光が走る。
妖怪が消えた。
「……瀬麗梛様!?」
怜が叫ぶ。
來執も目を見開く。
「今……何を……。」
瀬凪が言葉を失う。
隋星だけが。
何も言わず瀬麗梛を見ていた。
そして。
「……分かっていたんですね。」
「うん。」
瀬麗梛は俯いた。
「この子は悪くない。」
「じゃあ、なぜ……?」
怜が震える声で聞く。
瀬麗梛は答えなかった。
ただ。
少女の手に残っていた、切れかけた「縁」を見つめる。
「……この縁が、あの子を苦しめると思った。」
「だから……?」
來執が呟く。
「僕が……切った。」
静寂。
そして。
天から声が響いた。
**『神の掟に反した者よ。』**
「……。」
瀬麗梛は目を閉じた。
**『汝は神ではなくなった。』**
身体から神気が抜けていく。
白かった髪が、風に揺れる。
神の証が消える。
そして。
背中から――
黒い妖気が溢れ出した。
「瀬麗梛!」
怜が駆け寄る。
「触らないで。」
瀬麗梛が言う。
「僕はもう――神じゃない。」
「だから何ですか。」
怜は瀬麗梛の手を掴んだ。
「俺にとっては、瀬麗梛様であることに変わりありません。」
「怜……。」
その瞬間。
來執も瀬麗梛の隣へ立つ。
「僕もです。」
「來執……。」
「僕は嫉妬の神。」
來執は笑った。
「だから、瀬麗梛を一人でどこかに行かせるなんて嫌です。」
瀬凪も続く。
「俺も。」
「瀬凪……。」
「恋愛の神が、好きな人を置いていくわけないでしょ。」
そして。
最後に隋星。
「……。」
彼は静かに瀬麗梛を見る。
「隋星まで来たら……。」
「当然です。」
「でも君は、全知全能の神なんだから。」
「だからこそ。」
隋星は微笑んだ。
「僕は知っています。」
「何を?」
「この先、瀬麗梛がどこへ行くのか。」
そして。
「なら、そこへ行きます。」
瀬麗梛は目を伏せた。
「……みんな、馬鹿だね。」
「よく言われます。」
怜が笑う。
「でも。」
來執が瀬麗梛の手を握る。
「僕たちは、瀬麗梛と一緒にいる。」
瀬凪も笑った。
「神様じゃなくなったって関係ない。」
隋星が続ける。
「僕たちは五人ですから。」
「……。」
瀬麗梛の目から、一粒の涙が落ちる。
「……そっか。」
そして。
かつて神だった五人は。
人間界のさらに奥――
妖怪たちが住む世界へ歩き出した。
先頭を歩くのは。
もう神ではない。
**縁結びの力を失い、妖怪へと堕ちた瀬麗梛。**
その隣に。
縁切りの神、怜。
嫉妬の神、來執。
恋愛の神、瀬凪。
そして――
全知全能でありながら、全てを捨ててついてきた隋星。
五人の背中を見送りながら。
遠くの神々は、ただ立ち尽くしていた。
「なぜ……。」
誰かが呟く。
「なぜ、あの四人まで……?」
答えは簡単だった。
神としてではない。
**友として。**
**仲間として。**
そして――
**何より大切な存在として。**
五人は同じ道を選んだ。
神の世界から追放される道を。
妖怪として生きる道を。
それでも。
「ねぇ。」
瀬麗梛が振り返る。
「後悔してない?」
四人は顔を見合わせる。
そして。
「してません。」
「全然。」
「むしろ瀬麗梛一人じゃなくて安心した。」
「僕もです。」
瀬麗梛は、泣きながら笑った。
「……そっか。」
そして五人は。
もう戻れない道を――
笑いながら歩いていった。
**神様だった五人の、新しい物語が始まる。**
**――短編・完――**