夫婦皿

渡辺は目黒の家にいる。先日の宮舘のことを話している。

どっちが悪いというわけじゃないけど、ちょっと引っかかるのだ。

渡辺ーそんなに、涼太を優先しなきゃだめか？

目黒ーふふふ、新しい食器を使って料理する間くらい、付き合ってあげれば？

渡辺ーじゃあ、お前とも、食事できないけど？

目黒ーん〜それは、寂しいかな。

渡辺ーブログには、風磨の名前しか、載せてないけど、ここへくる確率も高いけど？

目黒ー後、どれくらいあるの？

渡辺ーみかん箱１つくらい。

目黒ーだてさん、どれくらい買ったのよ？

渡辺ー呆れるくらいだ。

目黒も、笑うしかない。宮舘の気持ちも分からなくはないけど、買いすぎだ。それを、毎日のように出して、晩ご飯を一緒にって、渡辺でなくても、辟易する。

渡辺ーあっ、涼太から、LINEだ。

目黒ー謝ってるの？

渡辺ーあいつ〜。

目黒ー何？

渡辺ー明日来てくださいね。だと。

目黒ー懲りないね（笑）

渡辺ーまぁ、ちょっと時間経ったし行くか。

目黒ー帰してもらえないね。

渡辺ーだよなぁ、しつこいし。

目黒ーあれ？明後日、ラウールとうちに来る約束したよね？

渡辺ー毎晩、豪華な食事で、ありがたいことです。

宮舘は、先日のことなど、忘れたかのように、ご馳走を作り、ニコニコと渡辺を出迎える。

渡辺ーまた、作ったな。

宮舘ー俺の晩ご飯が1番だと分かってもらうためです。

渡辺ーはぁ。

宮舘ーさぁ、食べて食べて。

渡辺ーいただきます。

宮舘ーどうでしょう？

渡辺ーお前の味には馴れてるから、すげ〜美味しいってわけじゃない。目黒の料理が美味しい。

宮舘ー目黒〜？

渡辺ー気取ってなくて美味しい。

宮舘ーくぅ〜、また目黒！

渡辺ーお前のも、美味しいから。

宮舘ー付け足しは、結構です！

渡辺ー聞いてたか？美味しいって。

宮舘ー目黒のは美味しくて、俺の「も」美味しいんですね？

渡辺ー細かいことに、こだわるな。

宮舘ーいいえ、大事なことです。

渡辺ー悪いけど取り消しはしない。

宮舘ー翔太。

渡辺ーお前の晩ご飯は美味しいって言ってる。

宮舘ー1番じゃない。

渡辺ー何番でも、美味しかったらいいじゃん！今日も帰るぞ。

宮舘ー帰れるわけないじゃない。

渡辺ームカつくわ〜。

渡辺を抱きしめる。こういうとき抵抗しないこと。酷い目に遭いたくなければ。

渡辺も、宮舘の首に腕を回す。

宮舘ー翔太、可愛い。

渡辺ーそこで、喋るな。

渡辺ーはぁはぁ・・あっ・・んっ・・。

渡辺ーいい・・涼太・・んっ・・はっ・・はっ・・あぁ・・んっ。

宮舘ーピンク色の肌で綺麗。

渡辺ーんっ・・はぁはぁ・・だめ・・もう・・。

渡辺ー涼太・・だめ・・でる・・。

宮舘の首に腕を伸ばして、荒々しくキス。何度もキス、だんだん落ち着いてきた。

渡辺ー何番でも、涼太の晩ご飯は美味しいから、新しい食器を使って料理していい。

宮舘ー明日は？

渡辺ーラウールと目黒んち。

宮舘ーまたぁ？

渡辺ーコツコツ作れよ。

宮舘ー言われなくても作ります、絶対来てよ？

渡辺ーはいはい。

宮舘ーあっ、何？

渡辺ー来させていただきます。

みかん箱1つ分。

頑張って来させていただきましょう！