side真穂
はじめまして!真穂だよ!
今ちょうど準備が整ったらしいから今から散夢を誘導するよ!
一緒に誘導するのが早理姉ちゃん
面倒だけど面白そうだから頑張ろ!
「もう準備終わったんだよね?」
「うん、多分」
「じゃあ今から誘導?」
「そうだね」
「じゃああの作戦やっちゃお!」
「え~…やるの?」
姉ちゃんと話してたのは待ってるときに考えてた誘導手段!
成功するか分からないからやるかどうかはそのときに決めよう!ってなってたんだよね
…皆が言いたいことは分かるよ?
なんで散夢の誘導?ってことでしょ?
実はね…散夢が大人しくベッドにいることがまずないんだよね
ベッドにいなかったら大体ゲームしてる…
でもこのラブラブハウス作戦は散夢がベッドにいることが重要になるから、何とかしてゲームをさせないようにしなきゃいけない!
っていうことがあって誘導係が必要なんだよ
それで真穂たちで考えた方法が
散夢の部屋に入ってゲームを隠す、なんだよね
成功するか分からないってのが
起きてるか寝てるか…起きてたらほぼほぼゲームしてるから隠せないんだよね…
んで、なんでこのタイミングかって言ったら散夢が寝るような素振りがなかったから今まで待機してたんだよ
でも準備が整っちゃったからやんなきゃいけない!てことで
「失礼しま~す!」
「ちょっと!そんな大声出さないで!」
「ごめん…でも散夢寝てるっぽくね?」
「…本当だ」
「てことは今がチャンスだよ姉ちゃん!」
「そうだね…!急いで隠そう!」
side早理
「何とか散夢が起きずに隠せた~」
「冷や冷やした~…」
さっきまで静かに静かにゲームを隠してた
早理だよ!
「これでうちらの仕事は終わりだよ真穂」
「じゃああとは任せるだけじゃんやった」
それで今さっき終わったとこ
準備も終わったし、もうやることないし
「皆のところ行こっか!」
今回の作業で一番って言いたいくらいに緊張したゲーム隠し
思った以上にすぐ終わったな…
side龍勝
散夢誘導担当が誘導を終わらせたことを知らせに来た。
ということは俺らの出番ってことだ
「準備はいいか?」
「もちろん♪」
家族ぐるみの茶番を始める
設定上は俺たちが出かけると言って
散夢の看病の名目で柊輝を置いていく
そして、帰ってきたときに散夢が看病されていたら、作戦は成功だ
簡単じゃないかって?
それが簡単には行かないんだよ
まず、にやける奴ら
次に茶化したい奴ら
最後に笑う奴
最後に至っては不自然に笑い出すものだから怪しまれるだろう
まあ…そんなところか
今はただ作戦を決行して成功することを願う
side柊輝
あっどうも柊輝です
なんか今日自分と散夢を除いた家族全員で出掛けるらしいですね
洋服買ってくるだとか何とか…
そんなこともあって散夢の看病を任されたんですが
いくらなんでも女子の部屋に入るのは 気 が引ける
まあそれでも入らなきゃ看病できないので覚悟して入ります
(ガチャ)
「散夢~…起きてる~…かな?」
「zzz… 」
珍しい。散夢が寝てるなんて
まあ熱が出てるならしょうがないのか
とにかく、なんもしないのは不味いと思うから
冷えピタ貼ってみようかな…
散夢がつけてた冷えピタは随分と温かく、ずっと付けていたんだろうと思う
前まで貼っていたものは丁寧にたたみ、ゴミ箱に捨てる
新しいものを貼れば少しは良くなるだろうと思い貼ったが、正解だったように感じた
『散夢が覚めるまでは世話を焼かせて欲しい』
そんな考えが頭の中にある
考え直そうとしても
自分も随分と大人らしくなったなと感じるばかり
こんなことばっか考えても仕方ないと思ったのか、いつの間にか
散夢のために
と、無意識に行動していた
side散夢
…目を覚ましてみれば彼氏(仮)である兄の顔が目にはいる
「なんでここにいんの!?」
ビックリして大声が出る
大声を出したせいで頭がズキズキと痛むが
全部兄のせいにした
「ごめん…ビックリさせちゃったかな…」
「いやまずなんでいるのか教えて」
浮かんだ言葉をそのまま発す
少し乱暴なものいいになったが許して欲しい
「理由はただ散夢の看病を任された…だけかな」
あー…駄目だなこの兄からかわれてると思ってない
鈍感すぎない?
「そう…ありがと…」
少し照れくさい
まあでもこの環境を作り出してくれた家族には感謝しよう
まあこんなことだから存分に楽しませてもらうけどね
「柊兄、 」
今日のこの体験は柊輝にとっても散夢にとっても貴重な体験になったらしい
今回で散夢の看病及びノベル版僕らの家族ごっこを終了にさせていただきます次回はチャットノベル版でお楽しみください
ノベル版僕らの家族ごっこの裏話は
『番外編』表記的には第10話で書くことにしましたので興味のあるかたは是非
1000文字超えです!
読破ありがとうございました!
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