それは様々な種族が集まるにじさんじ事務所で突然起きた。
ボフン
「は?何ここ。なんかくっそせめーし、暗ぇんだけど。バグか?」
突然の環境の変化に戸惑いつつ、葛葉はさっきまで自分がしてたことを振り返ってみる。
「えっと〜、今日はくろなんの収録があって事務所に来てて、そのあとかなえとちょっとだべってたんだよな。んでそん後コンビニ行くのに控え室から出て、これか。」
そこまで考えてふと違和感に気がつく。
「てかなんか体おめぇんだけど。誰かいんの?」
暗闇にすっかり慣れた吸血鬼の目で周りを見渡すと、確かに自分の胸の上に銀のふわふわとした髪があるのを確認した。
「この頭、、、ふわっちか。なんでいんの?」
困惑しつつ起きるように声を掛けつつ体を揺さぶってみる、
『あれ、何ここめっちゃ真っ暗やん。てか誰?狭いんやけど。』
どうやら人間の彼には自分が見えてないらしい。
「よぉ、不破湊。狭くて悪かったな」
『あぇ、葛葉か。すまん体制的にそっちのが狭いのに。てかここどこなん?』
こんな時にまでこの男は気づかいをするのか。なんて少し意地悪な言い方をした自分に反省する。「いや、俺にもわかんねぇんだよ。多分バクなんじゃね。俺はさっきまで事務所にいたんだけどふわっちは?」
『そっかぁー、俺もねぇ、ろふまおの撮影があったから事務所に来てたんよ。どーする?これでるの。バグならスタッフさんとかが見つけてくれるやろうけど。』
「まーなぁ、一旦待つしかないっしょ。」
『一旦、ステイTonightか、』
「一旦な。」
なんて中身のない話をしているとポケットの中の物が動く感覚がした。
「バイブ?あ、そっかスマホがあんじゃん。ふわっち携帯持ってねぇの?」
『俺は寝てたから控え室やね多分』
「まーそっか。俺のポケットからスマホ取ってくんね?俺取れねぇんだわ」
『あーね。了解』
ふわっちに携帯を撮ってもらい確認すると事務所からのバグの案内だった。
「えーっと。”ライバーの皆さんへバグの案内を致します。本日事務所に滞在している1部のライバーが突然消えるというバグが現在発生しております。該当ライバーにこの通知が届いている場合、担当マネージャーに連絡するようお願い致します。また、正常ライバーの方も可能な限り事務所から出ないようよろしくお願いします。情報が出てき次第、随時報告いたします。”だってよ。とりま俺のマネにふわっちも報告しとくわ。」
『あざます、、、』
「、、OK。とりま連絡ついたわ。大人しく待っとけだってよ〜。」
『、、、』
「、、ふわっち?どした?」
『、、んぁ?ごめんごめん。大丈夫やよ。一瞬寝てたわw』
「嘘つけ。俺こう見えて吸血鬼だから人間のお前よりも暗くても目が見ぇんだよ。まじでどした?お前ほぼ泣いてんじゃん。」
目覚めた時よりも随分小さく体を縮められた不破の目は何かに怯えたように震えており、まるで泣く寸前の幼児のような顔をしていた。
『、、、ごめん。俺閉所と暗所無理なんよ。』
なんて震えた声で呟きながら下手くそに笑う彼に、少しだけ怒りを感じる。
「あーね、了解。携帯のライト着けるか?」
『頼むわ。まじすまん。』
中途半端すぎてやばいんですが、力尽きたんで一旦区切らせてもらいます。一応kzfwなんです。続きは思い着き次第書こうかなって感じです。
コメント
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続き楽しみです!!