「ただ待っているだけじゃ」
「ありがとうございました」と頭を下げ、ビルを出た時、来た時には明るかった空も夕暮れを感じさせる空へと変わっていた。
時刻は午後4時半。
担当することになった広告の打ち合わせで、依頼先を訪れた帰り。
駅へと向かいながら視線を遠くへやったのは、以前 准(じゅん)からこの駅が学校のある最寄り駅だと聞いていたからだ。
学校はどのあたりなんだろう、と思いながら、昨日のこと―――学生マリッジサポートの屋上で 美穂(みほ)たちを見かけたことを思い返す。
せっかく遊びに来てくれたのに、あいさつもできずじまいになってしまって、本当に申し訳なかった。
予想外に仕事が立て込んで、昼休みもずれて連絡もままならず、取り急ぎ屋上へ行くと、今度は担当会員さんと会って、込み入った話になって……。
話を聞いているうちに美穂たちが通りかかって―――あの時美穂が見せ*******************
**************************
**************
****************************
******************
***************
**************
*****************************
コメント
1件