コメント
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最高に面白かった、としか言えない( ´ཫ`)
感動系も書けるとか、神なんですか?
注意事項
・この作品はwrwrd様の二次創作です。
・本人様とは関係ありません。
・検索避けに協力してください。
・喧嘩要素があります。(ciくんが責められます)
──────────
リビングで、大きな怒鳴り声が響き渡る。
俺に向かって、どんどんと。
俺は、ci。
俺は、昨日まで、敵の国にいた。
そう、スパイをしていた。
だが、昨日、俺がふっとその事を言ってしまい、敵の奴らにばれ、狙われるという、
一気に不利の状況に陥ってしまった。
ut「お前はいつも油断してんな、だからこんなふうになってんだよッ!!」
tn「周りを見ろよ、何回言った?」
zm「ほんま有り得んわ」
sho「お前タヒねや」
みんなはずっとこんな感じ。
俺が、バカじゃなければ、こんな風にはならなかったのに。
rb「お前はこの国に居られても恥やわ」
「出てけ」
rbは、扉を開け、俺に言った。
ああ、はいはい、そうですか。
もう俺は必要ないんだね。
じゃあ、最初から俺に任せんなよ。
俺は、まっすぐ外へと向かった。
数分…いや、数時間歩いた。
洞穴があったので、そこで休むことにした。
端の方に座り、うずくまる。
あんなことまで、言わなくてもいいじゃん。
別に、敵国にバレて、狙われるのは俺なのに。
ああ、でも狙われてる俺が居たら、そりゃあ
危ないか。
俺、このままタヒぬのかな。
ぼんやりと洞穴を眺める。
ぽつぽつと、水が滴る暗い中。
俺は、本当に何のためにここまで来たの。
みんなに、認められたかった。
みんなに、褒めて欲しかった。
ただ、それだけなのに。
失敗したら、慰めて欲しかった。
辛いときは、寄り添って欲しかった。
全部全部、壊れちゃったんだね。
今でも思うよ。
全部、俺が居たからダメだったんだ。
朝、小鳥の鳴き声で目を覚ました。
暗い洞穴にも、少しの日差しが入り込み、明るかった。
でも、俺は空腹で、今にも倒れそう。
重い体を持ち上げ、外に出た。
餓死は嫌だな。
そう思ったから。
少し、国の方に戻ってみた。
別に理由はない。
帰りたいとかも思ってないし。
そこには、煙が広がり、炎が上がっていた。
ci「……なに、これ」
敵国が戦争を仕掛けたのだろう。
よく見ると、皆が戦っていた。
俺のせいで。
俺が、俺が…。
山を転がり落ちるように下り、
敵軍に向かって石を投げた。
mb「…い”たッ、、、、」
mb「って、お前じゃん…w」
沢山の敵の視線が一気に俺に向かってきた。
ci「残念だけど、もう俺この国の幹部じゃないんよ」
「だから、その国潰しても意味ないで?」
俺は、にやりと笑い、煽りかけた。
一斉に敵が俺に走ってくる。
俺は、森の中へと走った。
とりあえず、皆から離さないと。
そんなことを考えていたが、早く捕まってしまった。
口に薬を無理矢理入れられる。
ci「げほッ……がはッッ、、、」
mb「この薬はなあ、身体が痛くなっちゃう薬だよ」
「タヒにはせんが、拷問に近い」
俺は、その通りに痛みに襲われた。
言葉に表せられないほどの痛み。
ci「がッッッッ……ぁ”がッ、」
そのまま、リンチされた。
俺は弱い。
何も出来ない。
知能もない。
こんな俺は、この世界で生きる権利などない。
いや、あった。
あったけど、もう無くなってしまった。
俺は意識を手放した。
──────────
shp「……ci、」
ut「くそッ、あいつのせいで、」
俺たちは、ciが狙いの敵軍に襲撃された。
だが、肝心のciが居ない。
沢山爆発して、燃やされて。
そんな絶望的なとき、ciが現れた。
ciは敵を煽りに煽って、敵を引き連れて逃げていった。
そのあと、ciも敵も戻ってこなかった。
shp「…これ、ci、」
rb「自業自得やろ、仕方ないわ」
zm「あれで助けてくれへんかったら、マジでゴミやったな」
tn「はぁ、、荒らされたわ」
gr「…」
shp「…なあ、ciが行った方、いかん、?」
sho「あ?なんでや」
shp「…助けてくれたには変わりないから、」
俺はciが心配だった。
スパイがバレただけで、あんなに言うのもおかしいと思ってた。
ciだって、いつも影で頑張ってた。
それを知ってたのは俺だけ。
いつも、平気なフリしてるけど、
実は辛いことが沢山あるに決まってる。
ciの嘘笑いには、とっくに気づいていた。
敵の狙いはci。
あの感じ、きっとリンチにされてるに違いない。
数の不利を背負って、しかも空腹なんだろ、どうせ。
shp「…みんな行かないんなら、俺だけ行きます」
俺は、1人、森の中へと入っていった。
──────────
森の中を数分歩いたところで、人影を見つけた。
駆け寄ると、予想通りciだった。
当たり前のようにリンチされていたらしく、
怪我がとても酷い。
俺らが負った怪我の量をはるかに超えている。
そして、口からは泡を吐いていた。
ずっと細かく震えていて、生きてるかも不安だ。
shp「…ci、聞こえるか、ci、!!」
俺は、肩を叩いたりした。
ci「…ッ、、、ぁ”ッ、、がッ、」
ciはそれでも、ずっと震えているだけ。
shp「…今、助けるからな、」
俺はciを抱き上げた。
触れるとより分かる、ciの震え方は異常だと。
そんなとき、
em「shpくーん!!!」
emさんが走ってきた。
手には大量の手当道具を持っていた。
em「皆さんがまだ納得してないので、とりあえず…」
shp「…手当、早めにしてくれ、」
地面にシートを引き、そこにciを寝転がした。
emさんは、ciの怪我を手当していった。
em「ciくん、聞こえますか?」
「聞こえたら、手を握ってくれますか?」
ci「…ぁ”ッ、、、ぁ”ッ、、」
em「よかった、聞こえているらしいです!」
shp「ほんまか、よかった、!」
em「ですが…どうしてこんなに震えて、」
ci「なん…で、たす、け…ッ、、ぁ”ッ、、」
ciは口を微かに開いてそう言った。
shp「…俺は、お前を要らんなんて思っとらん」
em「…私も、ciくんは悪くないと思ってます」
ci「…ッ、、、がッ、、」
ciは意識があるものの、ずっと震えている。
shp「どこか、痛いんか、」
ci「…くすりッ、、のま、さ…れッ、」
薬を飲まされた?
em「…まさかッ、、」
emさんは、どんどんと青ざめていった。
em「…身体、とても痛いですか?」
ci「…んッ、、、」
em「…やばい、あの薬か、」
shp「…なんや、!」
em「主に、拷問ように使われている薬があるんです」
「その薬は、タヒにはしませんが、それほどの痛みを与えるんです、」
「もしかして…」
ci「それ…ッ、、だぁ、、」
shp「嘘やろ…拷問、、!?」
ci「えーよ……ッ、、ひどい、こと、したッ、、」
shp「ciッ、、お前は何もしとらん、!!」
shp「この薬の解毒剤は、!?」
em「解毒剤は…見つかってないんです、!」
shp「…なんやとッ、、」
ci「なぁ…shpッ、、emッ、、」
ci「おれっ…て、、もう、要らん、、よな…ッ」
ciは泣きながら、そう呟いた。
途切れ途切れで、辛そうに。
shp「…いるッ、、俺はお前がいるよ!!」
em「皆さんが認めなくても、私が認めます!」
ci「…そっ、、かぁ、、」
ciはそこで、意識を失った。
あれから、何ヶ月経ったのだろう。
ciは未だに目を覚まさない。
俺達はみんなになんとか説得をして、
ciを医療室に寝かせることに成功した。
ut「…やほ、お見舞いにきたで」
zm「…ciは、?」
sn「ああ、みんなか、」
あれから、皆もだんだんとciを気にするようになった。
sn「まだだね、もう怪我は治ったんだけど、」
shp「…あの薬の方ですか」
sn「そうだね、あの痛みに耐えられてないのだろう」
ciの怪我はもうとっくに治っていた。
なのに、ciが意識を戻さないのは、
やはりあの薬による痛みからだろう。
gr「…なあ、誰だこの変な草持ってきたの」
grが机に置いてあった草を口に入れて、いかにも不味そうな顔をしている。
rb「あ、それ俺やわ、健康なんやで」
「ちゃんと食べられる草やし、最高やな」
gr「…まずい」
em「…健康、、」
em「その草をすり潰して、ciくんに食べさせてみてください!!」
emが突然、草を指さしてそう言った。
根拠は無いらしいが、健康なので…と。
rb「ジュースみたいにしてきたで〜」
ut「うわ、色やば」
rb「これでも健康やねんぞ!?」
sn「ciくん、口に入れるよ」
ci「……」
ciはごくんと飲み込んだ。
em「……ッ、、」
ci「…ぅ”、、、がはッ、、、」
ciは咳き込みながら、身体を動かした。
ci「げほッ、、げほッ……、、まず、」
ciは口を押えて身体を起こした。
ci「……って、、みん、な、」
俺らは、ciに勢いよく抱きついた。
ciはビクッと怖がっていたが、一気に
表情が緩やかになっていった。
あれから、ciはいつも通り元気だ。
いつも楽しそうに話をしている。
あの、昔の生活に戻ったのだ。
ちなみにだけど、俺はciとよく森へ散歩するようになった。
その散歩の時間に、よく先輩の愚痴を言い合っている。
しょうもないでしょ。
でもね。
楽しいから全然いいの。