ぺいんと視点
ら? 「 あノ時以来だネ?2人トも〜 」
ぐ 「 皆!こいつの言葉には耳を貸すな!生き延びることを考えろ! 」
暴走が始まってしまった。
暴走を終わらすには、呪いを強める御札をらっだぁに貼るしかない。
時間をかければかけるほど呪いは弱まって行き、相手も強くなるし、完全に侵食されてしまえばもう手に負えないだろう。
ら? 「 マずはざコヵらかナァ 」
そう言い放ち四天王の方へ鋭く尖らせた氷を飛ばす。
レ 「 えぐっ!? 」
レウさんが咄嗟に皆の前に炎の壁を出し、攻撃を防ぐ。
ら? 「 フーん… 」
コ 「 雑魚呼ばわりとは随分言ってくれるじゃないか? 」
コンちゃんが触手を出し、らっだぁを拘束しようとするが、らっだぁはそれを爪で切り除けていく。
ぐ 「 おるぁぁあっ! 」
ぐちつぼが地中から木を生やすという不意打ちをかまし、油断していたであろうらっだぁの体は宙に浮く。
ぺ 「 今だッッツ! 」
らっだぁへ御札を飛ばす。
スパッッッ
ら? 「 ソれ、もゥおボぇチゃッタんだヨネ 」
ぺ 「 なっ…… 」
らっだぁは空中で爪で御札を切り捨てこちらを煽るようにそう言った。
その姿勢で行けるのか……
ってか、どうしよう!
バレてしまってるものがもう一度通用するとは思えないし…
レ 「 皆、能力の氷の方は何とかするから戦って! 」
その言葉に無言で答え、残りの四天王と俺はらっだぁへ攻撃を仕掛ける。
コンちゃんがナイフを投擲しながら触手でも攻撃を仕掛け、俺がらっだぁに切り掛る。
それを人間には有り得ない身体能力で躱しながらも反撃をしかけてくる。
そして、反撃のために俺の懐へと飛び込んだその隙を狙う。
ぺ 「 喰らえっ……! 」
光の能力を使い閃光を放つ。
もろに見てしまったらっだぁは後退しながらも目を押えている。
ら? 「 グぅアぁぁ……ッ 」
き 「 クソがっっ! 」
きょーさんが能力で空からトライデントと呼ばれる三又の銛をらっだぁを地面に押し付けながらすぐ隣へと刺す。
その衝撃によって地面にはクレーターができている。
き 「 今や! 」
ら? 「 きョーさン…おレ達なヵマだヨね…? 」
き 「 っ…… 」
らっだぁがきょーさんの情に訴えかける。
き 「 がっ……! 」
ら? 「 ユだんシちャっタねェ? 」
らっだぁが非情にもきょーさんの腹を蹴り飛ばす。その勢いできょーさんは10メートル以上先へと吹っ飛ぶ。
レ 「 きょーさん! 」
レウさんが急いできょーさんの元に駆けつける。
き 「 今来たらあかん! 」
レ 「 え? 」
きょーさんの忠告も虚しく、レウさんの太ももを細く尖った氷が貫く。
レ 「 ゔッッッッツ 」
コ 「 レウさん! 」
レ 「 止血…しない、と……っ 」
次々と仲間が倒れていく。
らっだぁの猛攻を捌くのに精一杯で、仲間までカバーしに行けない……っ
ぺ 「 くそ…まだかよっっ! 」
ぐ 「 あと少しだ!待て! 」
ぐちつぼとコンちゃんに支援してもらいつつ、戦う。
みどりくんは戦闘に不向きなので戦っていなかったが、今は2人を安全な位置まで運ぼうとしている。
ら? 「 だめダよー? 」
らっだぁが3人の方向へと氷を飛ばす。
み 「 ムダダヨ 」
みどりくんが拳銃でそれを撃ち落とす。
それを見るや否や面倒だと判断したのか、みどりくんへと標的を変え、そちらへ向かおうとする。
コ 「 させない…っ! 」
コンちゃんがらっだぁの足を触手で掴む。
そして、そのコンちゃんを先に始末しようとらっだぁが氷を飛ばす。
レ 「 ぐぅ……っ 」
レウさんが咄嗟に能力で氷を相殺する。
み 「 レウサンヘタニウゴイタラダメ! 」
レ 「 …痛いレウ 」
実際痛い所じゃ無いはずだが、無理して能力を使い冗談まで言う。
本当、レウさんは強いな……
ら? 「 どィつモコいツも… 」
らっだぁはコンちゃんの触手を切り捨て、地面に突き刺さっているきょーさんの銛を引き抜いてコンちゃんの方へと猛スピードで向かう。
ら? 「 おマェはさキにコろス…ッ! 」
そして、コンちゃんの目の前で盛大に転ぶ。
ら? 「 ガッッ… 」
そして、立ち上がろうとするが、
ら? 「 たテナい……ッ 」
ぐ 「 やっと効いたぜ… 」
ら? 「 …!サぼテんのハり……ッ 」
そう、ぐちつぼはらっだぁにも気づかれないような細いサボテンの針に象をも即気絶させるような麻酔薬を塗り、らっだぁに刺していたのだ。
ぺ 「 いい加減鎮まれッッッツ!! 」
らっだぁの背中に御札を直接貼り付ける。
ら? 「 ゥガァァァァァァァアッッッッツ!!!! 」
そして、寝ぐずりが終わった子供の様に気絶してしまった。
ぐ 「 終わったぁ…… 」
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