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目を覚まし、辺りを見わたす。


どうやらここはアジトの医療室の様だ。

どうしてここに…?


ぺ 「 スヤァ…… 」


……思い出した。


新月になって、制御が効かなくなり、俺は皆の事を……


ぺ 「 んん…あ、らっだぁ!起きt――― 」


ぺいんとの事を抱きしめる。


ら 「 ご”ぇ゙ん”っっ゙お゙れ”ッ゙み゙ん”ら゙を゙ッッッツ 」


目から何かが零れ落ち、一気に後悔と自責の念が襲い来る。


ぺ 「 泣かないで?らっだぁがわざとした訳じゃないんだし… 」


コ 「 気づけなかった俺らにも責任はあるよ 」


いつの間にか他の面子も集まっており、そのほぼ全員が何処かしらかに怪我を負っており合わせる顔がなく俯く。


ら 「 お゙りぇ”、あの゙どきから”なんろ゙かぁってな”い……っ 」


あの時きょーさんを傷つけてからもう誰も傷つけないって決めたのに……っっ


ら 「 ごぇん”な゙ざぃ”ッ、こ”ぇ゙んら”さ”い゙ッッ…… 」


ぺ 「 らっだぁ、大丈夫だから泣かないで…?誰も気にしてないから 」


コ 「 らっだぁぐちつぼの麻酔針のせいで口まわってないよw 」


気にしてないなんて嘘に決まってる。現に、レウさんやきょーさんなんて大怪我を…


ら 「 …レウしゃんときょーしゃんは? 」


ぺ 「 2人なら隣の病室で寝てるよ 」


ら 「 今行く…ッァァア!?  」


脚が上手く動かない。


てか、脚だけじゃない。


まるで麻痺しているかのような――


コ 「 ぐちつぼの麻酔まだ切れてないんだから安静にして―― 」


そう言えばそうだった。でも、、関係ない。


ら 「 やら、今いくろ! 」


能力を上手く使い、何とか歩く。


病室の扉を開けるのに少し戸惑ったが、思い切って開ける。


ら 「 きょーしゃん、れうひゃん、! 」


レ 「 こりゃまた随分と器用な真似を… 」


き 「 らっだぁ舌まわっとらんやんけww 」


ら 「 2人とも、ごめんらしゃい……っ! 」


並んでいるふたりのベットの間に行って謝罪する。


あぁ、また目が熱い…


落ちた滴が能力のせいで氷の粒になって床へ転がる。


ら 「 俺のせ”いれこん゙らことに……ッッツ! 」


レ 「 らっだぁ自身のせいではないでしょ? 」


き 「 ガッツリ腹パン食らったけど生きてるし大丈夫やw 」


ら 「 ごれんらひゃい……っ 」


レ 「 あー!ほら!きょーさんが揶揄うから! 」


き 「 え、俺のせいなんか…? 」


レ 「 ほら、泣かないで…? 」


なんでここまで優しくしてくれるんだろう?


なんで一緒にいると安心するんだろう?


安堵でまた涙が止まらない。


コ 「 飴玉みたいだね… 」


ぺ 「 …食べれるのかな? 」 パクッッツ


ぺいんと以外 「  え  」


ぺ 「 ん!おいひぃ! 」


ら 「 えぇ… 」


急になんか冷めたわ、うん。 


コ 「 ぺいんと、腕…… 」


ぺ 「 え? 」


ぺいんとの腕を見ると、先程まであった戦いの時にできたであろう切り傷の跡が消えていた。


レ 「 傷が… 」


コ 「 らっだぁの涙には怪我を治す効果があるのかもしれないね… 」


き 「 なら俺も1粒もらうわ〜 」


そう言ってベッドの上に転がっている俺の涙の粒を拾って口へ放り込む。


なんてものを食べてるんだ2人とも…


ら 「 えぇ… 」


き 「 意外と美味いな! 」


レ 「 ブルーハワイみたいな味だね〜 」


いつの間にレウさんまで…


レ 「 脚は…傷口が塞がってる! 」


包帯を外してレウさんが確認すると、傷が綺麗に治っていた。


き 「 俺ももう骨痛くないわ…すげぇな 」


本当に治す効果があったのか…


ぺ 「 美味しい……グスッッツ 」


急にぺいんとが泣き出した。


ら 「 ぺんしゃんどうしらの!? 」


ぺ 「 なんか、急に悲しく、なって…っ 」


き 「 あかん、俺もや… 」


レ 「 切ないって言うか、悔しいって言うか…辛いレウ  」


ら 「 急にどうしたろみんら!? 」


コ 「 恐らくだけど、らっだぁの感情が移ったんじゃないかな…? 」


レ 「 らっだぁ…こんなに抱え込ませてごめんね… 」


き 「 もっと俺ら頼ってえぇからな…  」


ら 「 う、うん 」


どういう事だ…?


でも、正直ありがたい。


この人達が仲間でよかった…



もう、二度と傷つけない。


ら 「 そういえらぐちつおとみろりくんは? 」


急に皆静まった。


何か良くない予感がする。


ら 「 ねぇ、こたえへよ 」


コ 「 …どりみーなら地下の集中治療室にいるよ 」


集中治療室?そんな怪我なんてしてなかったはず…


体こそ自由が効かなかったものの、意識はあったので大体は覚えている。



…意識はあったのに何も出来なかった……

 


…てか、地下室なんかあったっけ?


ら 「 あんらいしへ、おりぇ行く 」


コ 「 まって、俺運ぶから。 」


申し訳ないが、このまま能力を使っていく訳にも行かないので、そうする。


コ 「 あ、そうだ 」


棚から空瓶を取り出し、ベッドの上に落ちた涙の粒を拾い入れる。


ら 「 え、何してれんろ…? 」


コ 「 もし誰かが怪我した時の為に取っておこうと思ってね 」


ら 「 え、らんかちょっろやら… 」


青みのかかった透き通った涙の粒に光が入り薄ら青い陰が出来る。


ら 「 溶けないろ? 」


コ 「 冷凍庫に入れるから大丈夫だよ〜 」パクッ


コンちゃんが喋りながら床に落ちた粒を1粒食べた。


ら 「 え、汚いろ? 」


コ 「 大丈夫大丈夫〜 」 


えぇ…絶対やめた方がいいと思うんだけど…





コ 「 らっだぁはこんな辛い思いを…  」

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