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夏

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1 - 夏

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2022年11月12日

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カラン、カラン___。

風鈴が風に揺れて音を奏でる

水でよく冷やしたきゅうりを齧った

カリッ

いい音、というのだろうか

きゅうりは冷たくて美味しかった

まるまる1本食べ終わり

冷やしていたスイカを取りに向かう

裸足でもいいかな、と思ったけれど

足が汚れるのは嫌だったからサンダルでいった

徒歩5分というところだろうか

盗まれるかな、なんて心配は必要なかった

川の近くにある短い棒にカゴに付いてある

縄を括りつけてスイカを冷やしていた

先程食べていたきゅうりもここで冷やしていた

棒から縄を外してスイカを家に持ちかえる

サンダルを脱いで庭から入った

大きい包丁を手に取ってスイカに当てる

ザクッ

真っ二つにスイカが割れた

甘い、果実の匂いがする

綺麗に切り分けて

お盆に乗せる

庭の近く、風鈴のある場所に座って

スイカを食べる

種を飲み込みそうになる

急いで吐き出した

あぁ、そういえば昔

「スイカの種を食べたらお腹の中で育つよ」

なんて言われてたっけな

正直に信じて警戒してた

ふふっ、と思わず声がもれた

ふとしたもので昔を思い出して

笑ったり、悲しくなったりしていた

流石にスイカを今日で全部食べるのはまずいか…

スイカを横にしてラップをかける

冷蔵庫に入れようとしたら

ふわっ

と冷気がかかって涼しくなる

少し涼みたい…とおもってじっとしていたら

ピーッ

「冷蔵庫に怒られちゃった」

スイカをしまって日向ぼっこをする

願わくば、平和なこの時が続きますように

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