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仮面の向こうで

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仮面の向こうで

5 - 第5話

♥

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2025年06月15日

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その後何回かやり取りして曲が完成した。




「今日は僕達だけレコーディングだっけ?」



藤澤が不思議そうに尋ねてきた、

その通り今日はバック音楽を担当するミセスだけのレコーディング。

ボーカルのレコーディングは明日。

明日白鬼が来る。一緒に歌う……。



「うん、元貴は明日ボーカルのレコーディングもある。……なんか緊張するね」

若井がギターのコードを確認しながら応える。



スタジオに白鬼に姿はない。でも明日には来る

心のモヤモヤが取れない。



「……じゃあ、やるか」


演奏が始まった。


イントロのリズム。

コード進行。

ベースがゆっくりと地を漂い!ドラムが空気を引っ張る。

ピアノがそっとその隙間を沿うように流れ込む



藤澤がふと、手を止めた。

「……、ねぇ、この感じ……さ」




「わかる 」

若井がすぐ言った。




「俺もさっきからずっと、思っていますた」


藤澤は静かに頷いた。


「なんか勝手に、指が動く気がする。」



レコーディングが終わり皆でソファに座った。


「明日どうなるのかなぁ…」

藤澤がそっと言った。


「僕もメールではやり取りしてたけど会ったことはないから」

心臓がドクドクして止まらない。

明日白鬼に会えることに

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