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その後何回かやり取りして曲が完成した。
「今日は僕達だけレコーディングだっけ?」
藤澤が不思議そうに尋ねてきた、
その通り今日はバック音楽を担当するミセスだけのレコーディング。
ボーカルのレコーディングは明日。
明日白鬼が来る。一緒に歌う……。
「うん、元貴は明日ボーカルのレコーディングもある。……なんか緊張するね」
若井がギターのコードを確認しながら応える。
スタジオに白鬼に姿はない。でも明日には来る
心のモヤモヤが取れない。
「……じゃあ、やるか」
演奏が始まった。
イントロのリズム。
コード進行。
ベースがゆっくりと地を漂い!ドラムが空気を引っ張る。
ピアノがそっとその隙間を沿うように流れ込む
藤澤がふと、手を止めた。
「……、ねぇ、この感じ……さ」
「わかる 」
若井がすぐ言った。
「俺もさっきからずっと、思っていますた」
藤澤は静かに頷いた。
「なんか勝手に、指が動く気がする。」
レコーディングが終わり皆でソファに座った。
「明日どうなるのかなぁ…」
藤澤がそっと言った。
「僕もメールではやり取りしてたけど会ったことはないから」
心臓がドクドクして止まらない。
明日白鬼に会えることに