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もうわからなくなってしまった。
ただ、
わからない
なんでこんなことするのか
わたしにはよくわからない
なんで自分は
自傷なんかやってるのか
昔からの癖だった。
爪を噛んだり、剥いたり、食べたり。
指や膝や足のくるぶしをかきむしったり、そういうことが癖になっていた。
きっと物心ついた時からだろう。
始めたきっかけが思い出せない。
ただいつも痛くて、血をよく見ていたのは、なんとなく覚えている。
癖は習慣で、やらないと気が済まなくなる。
気がついたらボロボロだった。
そんなわたしはいつのまにかリスカやアムカ、レグカ、オーバードーズ、首絞め、色々やっていた。増えていた。
親にレグカの方がバレて、もうやるなと言われて。しないようにしたら我慢できなくて
気がついたら首吊りをしていた。
正確には違うのかもしれない。
縄とかどこに売ってるかわからなくて、近くにあったカバンの持ち手の部分を引っ掛けられる部分と首に引っかけて、首吊りっぽくしてた。
首がキュってしまって息ができなくて苦しくて、やめてしまうことが多かった。
でもこんなことができて、死ぬのが怖いって思えるだけでも自分は幸せなんだという気持ちと、なんで自分はこんなわがままなんだという気持ちが胸の中で争っていた。
そんな日々を過ごして、また自傷行為に走った。リスカリスカリスカリスカ、とにかくリスカしてた。血が床にこぼれても気にしないぐらい。あの頃の自分は頑張っていた。
最近になってリスカが少なくなり、ODが多くなった。薬を買うことを覚えた。
レタス信者だ。レスタミンしか飲んだことがない。
そんな人間だ。死にたいと思うこともあるが、大体は些細な理由だ。他の人からしたらしょうもないことだ。食欲もあるし、よく寝るし、よく遊ぶ、普通の人間だ。
普通の人間なのだ。それが嫌だった。
特別になりたくて薬を口に入れた。その結果後悔した。苦しいという感覚は自分が思っている以上に自分を苦しませた。
でもそれが終わった後、わたしは確かに感じた。わずかな幸福感が、自分を襲った。
特別になれたようで嬉しかった。
だからもっとやるんだ。
見た目は痛々しいかもしれないけど、わたしは普通の人間なんだ。特別な普通の人間なんだ。
そうなりたい