「みこち」
ミオちゃんがみこの名前をよんだ。
お付き合いを始めてからはじめてのお泊まり。
お風呂も入ってあとはねるだけ
完全にコトがはじまる予感だけどこれミオちゃん、自分が攻め側だと勘違いしてるで。
ベッドにふたり、向かい合ってる状況、
いいんだよね?もう
ちゅ
「っ?!」
キスと同時にミオちゃんを押し倒す、自分が押し倒す側だと思い、完全に油断していたミオちゃんは抵抗することもなくみこにされるがままだった。
「ーーっ!!」
かと思うと状況を理解したのがすぐに抵抗してきた。みこをどけるように肩を押してきた。
抵抗してきたミオちゃんに少し苛立ったから、
舌をいれてやった。
「んっ」
次第に抵抗もしなくなって完全にみこに身を任せる形になった。
キスをやめてあげてミオちゃんを見ると目からは涙が溢れていた。
「み、みこちぃ…」
先程とは打って変わり、弱々しい声でみこの名前を呼ぶ
「どうしたの?ミオちゃん」
優しく返事をし、ミオちゃんのほっぺを優しく包み込むように触れるとびっくりしたのか一瞬びくっと反応した。そんなミオちゃんが可愛くて愛おしくて、ねこちゃんを撫でるようにほっぺを撫でてあげた。
「うちが…うちがぁ」
「…うちがどうしたの??」
ミオちゃんが言いたいことはなんとなくわかってたけど、普段みこより上でよしよししてくれるミオちゃんが目の前で弱々しくなってるのを見て、意地悪したくなったから続きの言葉を待つことにした。
「うちがみこちをリードしたかったのにい」
「うちがリードしたかったんだね、でもミオちゃんはみこに可愛がられるんだよ」
「うぅ…」
「かわいい」
「やだ、逆がいい」
「みこがやだ、て言うかミオちゃんできないでしょ?」
「うちできるもん」
「ふーん」
ちゅ
わかってないみたいだったからまたキスをしてあげた。どっちが上か教えるように
「っは、ん、ぷはっ」
「キスだけでこんなに溶けちゃうミオちゃんがみこのことリードできるの?」
なにも話さないが涙が溢れた目でこちらをキリッと睨んでくる。でも今のミオちゃんが睨んで弱々しく、かわいいだけだった。
「睨んでるの?かわいいねえ」
「…っ、うるさいっ」
「みこが上だから、ね、いっぱい可愛がってあげるからね」
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