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この桜が舞う学校の廊下を、慌ただしく歩く人物が居た。
「ヤバいヤバい…!転校初日から遅刻なんて印象最悪すぎる…!!」
彼は転校生の普通の男子高校生、進藤陸斗。
陸斗は教室に早歩きで向かいます。
その時……一瞬時が止まったのように、真横に黒紫の長い髪がなびきます。
「…!?」
陸斗は一瞬のことに驚いて、振り向きます。
振り向くと、規則正しく歩く松田先生が……。
松田先生は、コツコツと規則正しく足音を鳴らし、ピタリと立ち止まり、陸斗を見ます。
「……廊下は…歩きなさい」
低い声が廊下に響きます。朝の光が松田先生の横顔を照らしていました。
松田先生は、クルッと背を向け、また規則正しく美しく歩いていきます。
陸斗は、その背中をぼんやりと見つめていました。
「あの先生………何者…?」
陸斗は、まだ知りませんでした。あの先生が、自分の高校生活を大きく変えることを………