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「君は君でいいんだ。陸は本当にひどい男だった。アブノーマルな行為をしたいという陸の要求を拒み続けたせいで、私とのセックスはだんだん雑になっていった。前戯をまったくしなくなり、陸との行為は快感より苦痛が上回るようになった。一方で、公然と浮気するようになった。浮気相手たちには念入りに前戯してると聞かされて、私は嫉妬から心に血の涙を流したものだ」
「浮気相手だった霊山寺さんとのセックスを見せつけられて、私はやっと目が覚めた。この男は私の運命の人じゃない、と」
「ひどい目に遭ったんですね。つらい過去を思い出させてしまってすいませんでした」
「いいの、気にしないで。あいつにセックスの虜にされたのは悲しいけど、本当の運命の人に出会えた喜びの方がはるかに大きいから。だって夏梅君はきっと霊山寺さんと、彼女の人格を尊重したセックスをしていたに決まってるもんね。当たり?」
「ハズレです」
「ハズレ? ということは君も陸のように女の子の人格を踏みにじるようなセックスをしていたということ?」
「そうじゃなくて、僕は彼女とまだセックスしてないんです」
「えっ! キスしてたから、恋人同士だったんだよね?」
彩寧さんは分かりやすく驚いていたが、なぜかすぐに怒り出した。
「霊山寺さんは声をかけたその日にもうやらしてくれたって陸が自慢げに言ってたよ。そのあともハメ撮りやら4Pやら陸には好き放題させたビッチのくせに、真面目な夏梅君にはもったいぶって一度もセックスさせないの? 夏梅君、なめられてるよ。夏梅君、もしかしてまだ童貞?」
「そうですけど……」