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行かないで
mz視点
今日は雨が降っている、とても静かで暗い外
寒いなとか思いながら俺は電車の路線の真ん中に立つ。
やっと終わるんだ…
そう呟いた
ランプがチカチカとひかり、電車がくる合図がでる
いつも「かーんかんかーん」となる音は聞こえない
電車が見えてきた、、
俺は目を瞑り、息を吸う
その時、俺の好きな人の声が聞こえた
ktyだ
ktyが走って俺の方に来る。
でもなkty お前の足の速さじゃもう
俺を助けられないんだよ
ごめん
ktyありがとう
kty視点
早くはやくしないとっ
僕は必死にmzを探した
どこにいるかも分からない、
雨の音が響く
mzはきっと死のうとしてるんだ
僕はわかっていた
僕が角を曲がった瞬間
僕の心臓は破裂しそうだった
大好きなまぜちが線路の真ん中に立っている
僕はすぐ駆けつけた
僕のスピードじゃ届かないってわかっていても
無理だってわかっていても助けたかった、、
だけどやっぱり僕も思いは届かなかった、、
ぐちゃっという音が僕の耳に入ってきた
まぜちは引かれて死んだ
目の前で
守れなかった
僕は溢れる涙のせいでぼんやりとしか見えなかった
僕はまぜちを抱きしめた
今までで一番強く
雨の音と僕の泣いている声が響いている中
まぜちは僕の腕の中で静かに目を瞑っていた