──────ガンマス視点──────
やはり来たか。
私がメテヲさんを見て最初に思ったことだ。予想通りすぎて味気ないような気もする。
酷く単純なメテヲさんを見ればあまり変わっていないんだと感じる。
「…繰り返すけど、都合が悪いことをやらないで。」
簡単にぼろを出すメテヲさんはどうせ記憶を消せるから、なんて、たかを括っているのだろうということが容易く予想される。呆れる。自身の仲間の実力を過信し過ぎなのと、能力について深く理解していない。いや、理解してなおこうなっているのかもしれない。
「…ふーん。都合が悪いことってなんですか?」
「どうせ記憶を消すんだから話す必要は無い。今度は思い出せないように細工を施す。だからもう二度と思い出すことは無い。」
「この記憶、そんなに大事ですか?」
「…ノーコメントだ。」
それは実質な答えだ、とは言わない。大事な理由は消した記憶を取り戻す方法。まあおそらく、この記憶を消せばもう二度と記憶を取り戻す術を知ることが出来ない、とでも思っているのだろう。なかなかに甘い考えだ。
「記憶を消すなら教えてくれてもいいんじゃないですか?」
「話す必要性を感じない。それだけ。」
「www思い出す可能性があると思ってて、警戒してるからじゃないですかw?」
話し合いの場で大切なことは常に冷静であること。そして話し合いの場では公正な場である、なんて契約は存在しないし、あったとしても守る必要は無い。何故ならばどうでも良い事だからだ。そんなことを考えながら頭をフル稼働させ、ずっと思考を巡らせる。少しでも多くの情報を落とす。…正確には落としたという事実を私は求める。
「煽ったって無駄。これ以上教えることは出来ない。」
「…。無駄のようですね。記憶、消します?」
「もちろん。」
そう言ってメテヲさんの影から新たな人影が覗く。何度も見た、ぐさおさんの鏡だ。仮の名をダーク、なんて呼んでいたような気がする。
「失礼。」
そう言って先程から固まっていたルカさんに闇が絡みつく。ルカさんは抵抗しない。既に意識は無いようで全く動かずされるがまま、闇によってダークの元へと運ばれる。脳内に直接闇によってゲートを繋げられ、指を突っ込まれ、弄られている。何回みてもなれることは無い。今まで闇にされるがままのフリをしていたがこの場にはメテヲさんとダーク、そして完全に意識がないルカさん、そして私の4人しかいない。
絶好のチャンスだ。
「…?なんで効いてないの?」
メテヲさんがこくりと首を傾げる。ここだけ見ると可愛らしいとさえ思うが本性は恐ろしいものだ。
「メテヲと2人っきりになったら理由を言う。ダークを帰らせて。」
「先に言っとくけど。」
メテヲに返事をさせる前に私は言葉を続ける。
「ダークをメテヲの影に入れさせてもいいですけどそれ、バレてるから。本当のことを言うことは出来ないですよ。」
「…気安く呼び捨てにしないで欲しいな。」
ダークに帰る指示をしつつそんな苦笑をこぼす。甘い。本当に甘い。敵が目の前にいるというのに簡単に1人になる。敵を、私を信頼している訳ないため私を侮っているのだろう。
全く、警戒心の欠けらも無い。
「別にいいじゃないですか。私とメテヲの仲でしょう?」
「…本題に入ろう。と、言いたいところだが。」
メテヲ三の意味深な告に私は何となく察することが出来る。
「少し、用事が入ってしまった。部下が困っているそうだからね。」
メテヲさんはそう言って体を暗い光で包み込む。光がその場から消えるとメテヲさんはいなくなる。
「…小心者が。」
そう呟いてからルカさんを見る。記憶を消されたというのに安らかな顔で眠っているところを見ると、さっきまで気を張っていた精神が少し和らぐような気がする。
「ここからどうしようかなね〜…」
──────いえもん視点──────
今、とても奇妙な光景が起きている。天使姿のぜんさん(見た目は全くぜんさんでは無い)とヒナさんが戦いあっている。
何が、なぜ、どうして、こうなったのか。
振り返るのすら馬鹿らしい。加勢しようとしたら邪魔をするな、の一言。何をしたいのかが正直分からない。
ヒナさんとは取引をするために呼んだのでは無いだろうか。そんな疑問が脳を埋めつくしているが考えるのも馬鹿らしいので放置している。結果この有様だ。
ヒナさんは何十個もある弓を空中に浮かばせ、それを同時に使用し、ぜんさんに集中砲火する。ぜんさんであろう天使は片手に御札を持ち、5箇所程空中に浮かばせたかと思うとそれは魔法陣となり、結界を作りだす。
無駄に派手な戦いをしているため、少し面白くも感じるのはもう俺がこの光景を見過ぎてしまった影響なのだろうか?
「ストープっ!ヒナさん!?なーにやってんの!?」
1人の悪魔のような天使のようなものが止めに入り、その戦いは終わる。ぜんさんは瞬きをした瞬間には元の姿に戻り、ヒナさんは空中にあった弓を一瞬で光として消す。
意味不明な戦いは幕を下ろした。
ここで切ります!ぜんさんとヒナさんが何があったか見たい人いますかね?正直しょうもない話をしていただけの予定だったので(それがヒートアップした感じ)書かなくていいかなーって思ってカットしたんですけど必要でしたかね?
さあ、ガンマスさんの立ち位置がなかなかに曖昧になってきましたね!こういうタイプの人好きです!完全なる好みも入ってると思うので考察部隊の人、私の好みを掻い潜って考えてください!多分無理だと思います!
そういえばそろそろフォロワー400人様になるんですよね〜。凄くないですか?凄いですよね(圧)!
でも正直今日気づいたのでなんも準備してないんですよね。どしよ。まあ、正直そんなすぐになると思わないのでのんびり考えます!
それでは!おつはる〜
コメント
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はじめまして! あまりに面白くて一気読みしてしまいました……! この作品を読むためにテラーノベルに新規登録してしまったほど好きです! この物語がどんな結末を迎えるのか、続きを楽しみにしています!
考察するにあたってあなたの趣味をまとめる所から始まるの面倒くさすぎるでしょ