「おやおやぁ?レイン君じゃないですかぁ!」
ロンドンの様々なお店が並んでいる街中に白衣を着た青年が声を上げた。
彼はホグワーツ魔法学校の教師レオス・ヴィンセント。
レオスに呼ばれた赤髪の少女はレオスを見て驚いていた。
「ヴィンさん!ここで会うなんて奇遇だな!」
赤髪の少女はホグワーツ魔法学校の生徒レイン・パターソン。
グリフィンドール生であり、クィディッチの選手でもある。
見た目にそぐわぬ力の持ち主だ。
「奇遇ですねぇ。レイン君も買い物ですか?」
レオスが手に持っている袋からは、まめねこが顔を出している。
「そうなんだぞ。せっかくの冬休みだからな。」
レインの手には小さな鞄が一つあった。
ホグワーツは冬休みに入った。
ホグワーツの寮に残る者もいれば、家に帰る者もいる。
レインの実家はロンドンではないが、家族で長期旅行に来ていたという。
今日は一人で買い物をしていたところ、レオスに会ったらしい。
「ヴィンさんは帰る途中なのか?」
レオスに問いかけるレイン。
「はい。必要なものは全て買いましたからね。」
レオスは答え、レインにも同じ質問をした。
レインは答えた。
行きたい店があったが、見つからなくて道に迷っていたと言う。
「なるほど。それなら、この私がお店を探すのを手伝ってあげましょう。」
レオスは人差し指を立てて提案した。
レオスの言葉にレインは目を輝かせた。
「本当か!?ありがとう!ヴィンさん!」
レオスは交通の便を考えて、とりあえずロンドンに拠点を置いている。
なので、道案内くらいは出来るだろうと思ったのだ。
「ここの道は意外と入り組んでますからねぇ。」
レオスはレインの目的地へ案内を始めた。
しばらく道を歩いていると、二人の少年達にあった。
ローレンとアクシアだった。
「あれ、パタ姐にレオスじゃん。」
ローレンはコーヒーを片手に振り返った。
「え!本当だ!久しぶり!パタさん!博士!」
ローレンの言葉にアクシアは反応する。
「ローレンにアクシア!久しぶりなんだぞ!」
レインは二人の元にかけよる。
三人は同じくグリフィンドール生で仲がいい。
レオスを横に三人はわちゃわちゃし始めた。
レオスとレインの経緯を説明するとアクシアとローレンもついて来る事になった。
レインの目的地に行くまでにローレンとアクシアが寄りたかった服屋に寄った。
その服屋に一際目立つ背の高い男性がいた。
「おや?皆揃って、奇遇ですね。」
四人に男性は話しかけた。
彼はレオスの同僚のオリバー・エバンスだった。
「かくかくしかじかでこんなに大所帯になってしまったんですよ。」
レオスはオリバーに向かって答える。
生徒三人はオリバーに会ったことへの嬉しさをあらわにしていた。
「なるほど~。楽しそうなので僕も同行しましょうかね。」
服屋の中を見て回る三人のあとを追うオリバー。
レオスは、そんなオリバーを見て「大の大人が…。」などと思った。
しかし、楽しそうにする四人の姿を見て自分も混ざりたくなった。
「……。その色なら私にも合いそうですねぇ。」
四人の会話に口を挟むレオス。
レオスは服にはそこまで興味は無かった。
しかし、レオスの言葉を聞いて次々に服を提案してくる四人。
レオスは、こういう日もたまには良いなと心の中でつぶやいた。
昔と変わらぬ四人の姿を見て、レオスは”昔”が懐かしくなった。
そんなレオスの顔を見てまめねこは、少しだけ笑っていた。
コメント
4件
死なないで~(>w< )
あ''ぁぁぁぁレオスはそうなのかいいなぁ死にます_(┐「ε:)_