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「はぁあっ、待ッ_!」
「大丈夫だよ」
快感で小刻みに震える佐伯の腰を撫でながら宇佐美は彼の中の前立腺を何度も緩く擦った。
その度に彼の中が指に絡みついてきて、ちゃんと気持ち良いんだなと安心出来た。
まさかこんなに良い反応するなんて予想外だった。
媚薬の効果だろうか。
普段の会話するときの声は大きいのに嬌声をあげるときは恥ずかしさで小さくなっていて掠れていた。
何度も体をくねらせ快感を逃がそうと必死な彼が可愛くて可愛くて。もっと反応が見たくなった。
知ってか知らずか、体を震わせるたびにバスローブがはだけていって露出していく白い肌が煽情的で堪らない。
指を増やして、壁を拡げるようにして出し入れして空いてる方の手でモノも緩く扱くと腰を大きく跳ねさせた。
「はッ、はッ、だめぇ……それ、ダメ」
「なんで?気持ちいいでしょ?」
「あぁッんん…はぁっ、むりぃッ」
涙声で訴えながら子どもがイヤイヤするように首を横に振る彼に宇佐美は腰が重くなる感覚を覚えた。
今の表情が手で隠されて見えないのが残念でならなかった。
手を退かすことはできるけれども彼の羞恥が解けるまで我慢強く待つことにした。
前と後ろの両方を触られるのは快感が強すぎるらしい。
緩く緩くと動きを変えると彼は短くしていた呼吸を徐々に長いものへと変えていった。
「テツ」
「んー…?」
「触られるの嫌じゃない?」
「……うん」
「あのさ、無茶苦茶エロいね」
「は…?」
「今も腰動きっぱなしだし、テツの反応可愛いから意地悪したくなっちゃう」
「へ?」
「本当に嫌だったら突き飛ばしてね」
宇佐美の言ったことが衝撃的だったのか佐伯が頷くまでにタイムラグがあった。
穏やかに会話して比較的いつも通りを装っているが、今すぐにでも彼の中を犯してやりたい衝動に断続的に駆られていて本当は余裕なんかない。
それでもそうしないのは彼に怖い、痛い思いをして欲しくないから。
前戯がどれくらい必要なのか分からないけれども長くても損はなさそうだ。触れるたび反応を見せる彼が可愛くてしょうがなくて。
「はーっ、はーっ…んあッ」
中を行き来する度、前を擦るたび粘着性のある音が鳴って彼の中がきゅっと収縮する。
トントン、と奥のしこりのようなところを指先で叩けばビクリと腰が震える。
後ろを弄んでいればその手に色白の手が重ねられる。
「待っ、て…もぉ…いいからぁっ」
彼の手で隠れて今まで見えていなかった顔が露わになった。
上気した頬に呂律の回っていない口は半開きで、薄く涙の膜を張った目には覇気がない。その目が嘆願するようにしてこっちを見ている。
見たことがないくらいに情欲を煽る表情にまた腰に重さが積もる。
恋人の痴態の破壊力のえげつなさ。
「……うわ、やっば」
思わず小声で呟いた。
その声は彼には聞こえていなかったらしい。
「お、お願い……もう挿れて」
さらに破壊力のある言葉が彼の口から零れて頭が真っ白になった。