【続き】
「そーいやお前ら、文化祭どこいく?」今気付いたがまだ文化祭に参加してないことに気付いた。つか…れてるのか。
「俺は別にどこにも行かなくてもボーってしてても楽しいぞ」
クロノ
「何だお前…」文化祭なのに剣道場でずっとぼー…っとしとくつもりか、とツッコミそうになったわ…
「わしは修行でもしときますかな〜シライ先輩がどっか行くと行くと言うのならわしもついていきます!!」
「ア”〜…まぁ別にそんな特別な事しなくてもいいってのはあるな〜…どうすっか、」
「じゃあ修行にする?私の計算では修行を◯◯時間やって休憩を…」とレモンが何か難しいことを言ってる。そんな細かくいう必要はあるか…と思うが、
「みんな〜!!!!!今学校にワニがいるって!! 」
「ワニ…?」
聞いた瞬間流石に嘘だろっては思った。そんな金…学校にあるのかというのと、動物園もそんな許可取ったのかという驚愕が混じった。
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「皆さん!!こちら◯◯動物園から貸してもらってるワニの『ワニー』君です!!」
…本当に居たんだな。動物園もホントに許可取ったのか、たかが文化祭だけで。本物のワニは初めて見たから結構迫力がある。何mだ…4…5mくらいはある。歯もちゃんと鋭い。かわ…いいとかあるのか…。一応ちゃんと檻に入っているから安心か。
「おや!そこにいるのはただ部活で竹刀を振り回しているシライ君じゃないか!」めんどくせぇ生徒会長イトダにバレた。あいつはなぜか俺にすげぇ突っかかってくる。多分学力学年トップ
の俺に嫉妬しているんだろう。あいつそんな負けず嫌いなのか…と思いつつ聞こえない程度の舌打ちをする。
「(しょーもねぇライバル心だな…)」
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ガチャッ”…ガタガタ”ッ”
…キィィィィィ
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ワニー君の入っていた檻が空いた…?
少しずつ。1歩、1歩…ワニー君が”腹を鳴らしながら”檻から出てくる。
◤ガ”ァ”…ァ”ァ” ァ”!!!◢
ワニー君が大きく声をあげ、唸りながらステージを降りてく。
その瞬間皆がこの世の終わりのような顔をし、悲鳴をあげながら◯年◯組の教室を一斉に出ていく。正直俺は何もできないでいると横からレモンが何か言いながら一緒にアカバと逃げる。
「…計算完了。ワニー君、さっきから”お腹を鳴らしてた”。ということは”お腹が減っている”…ということ。そしてワニー君、イリエワニは鶏を好んで食べるつまり”鶏小屋”に行く」
「レモンのクセにやるのぉ!!」
「クセにってなによ。さっさと鶏小屋に行って待ち伏せよ。」
「すげぇな…俺でも思いつかなかったわ…」
「でも貴方学力学年トップじゃない」
「だからさぁ……」
よくわかってくれない奴だ、と思いながら鶏小屋へと走ってった。