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きっとリンちゃんも孤独だったんだろうな… 消えたいって言っちゃった絵名に一緒にいてあげたいっていう優しさもある気がする
またまた目を開けると 、 真っ白くて … 何も無い空間だった 。
『 え … ? 何 、 此処 …… 』
「 ア 、 絵名チャン 起きた ? 」
『 え … っだ 、 誰 …? 』
「 モ〜 、 酷いナぁ 。 」
「 皆大好きリンチャンだヨ? 」
『 え … り 、 リン ……!? 』
到底リンとは思えなかった 。
全体的に黒かったからだ 。
黄色と黒のみで 、 身体中にはバグのような物が付いていて 、 今にも消えそうだった 。
「 あはハ … チョット失敗しちゃッたミたいだ 。 」
『 リン … どうしてこんな事するの 、? 』
『 こんなリン … 私は好きじゃない !! 』
「 っ …… ! 」
リンの身体中のバグは更に酷くなる 。
それにもうリンの目は 、 漆黒となっていた 。
「 絵名チャン …… そんな事 、 言わナイデヨネ … ? 」
「 悲しいよ … 消えたくナイ …… 」
「 だからネ …? 」
リンは私に触れた 。
すると 、 バグが私にも感染する 。
『 は !? 何よこれ …! 』
『 私にも 、 バグみたいなのが …… 』
「 だっテ … 私ヲ産んだ責任 、 取ってクレルんだヨね ……? 」
『 なっ … それとこれは ……! 』
「 ううん 。 同じダ……ヨ… 、 」
リンはぐったりと床に倒れる 。
『 リン ……!? 』
「 …ア 、 アァ …… 」
「 モウ 、 私はダメみたい … ダ …… 」
『 な 、 何で … 』
私の身体中に纏わり着いているバグも更に酷くなる 。
そして 、 私も苦しくなる 。
『 ヤ 、 ヤダ … ッ 』
「 アンナに死ニタカったのニ 、 消えたくナインだ ? 」
『 ッ ……! 』
私の目から出る涙はもうバグに溶けて消えてしまう 。
『 ねぇ … どうして 、 私は …… こうなっちゃったのかナ …、? 』
「 ソレは …… 私のセイ 、 だね? 」
私の身体はそんな話をしている内にもドンドンバグに蝕まれて行く 。
もう 、 消えてしまう 。
それでもリンはそんな私を見て 、 余裕たっぷりの笑顔でニタリと笑っている 。
『 まだ … っ 、 私 …… は …! 』
「 … ン?ナニ …… 何コレ … バグが 、 消えて グルグルしてる …… 」
私の身体中に纏わり着いているバグもグルグルと回り 、 なんと消えていった 。
『 へ ……? 何これ … バグが 、 消えた …! 』
「 な 、 どうして …… ? 」
すると次の瞬間 、 この真っ白な空間にヒビが入った 。
そしてそこから現実セカイが顔を出す 。
『 もしかして … 出られる!? 』
「 あ …… 」
私の喜びとは裏腹に 、 リンは何処か寂しそうな顔をしていた 。