ここはクルシフィクス。
当たり前のようにある魔法とずば抜けた科学が日常の世界。
世の中多様性だ。
変な髪や目の色の人だけじゃない。天使だって、悪魔だって、妖精だって、未確認生物のような存在だって、伝説上の生き物だってほぼ何でも存在する。
だが、存在するかどうかあやふやなのも存在するし、わからないものはわからない。
受付「次。」
受付の前に、1人の少女が前に出た。
受付「……亡帰村在波……さん?」
アルファ「亡帰村在波。」
受付「あ、失礼しました。では、あちらへどうぞ。」
受付が指さした方向にアルファは向かった。
廊下のモニターに、アナウンスが流れた。
津彦『みなさん、プロジェクト・スピーシーズチェンジへようこそ。テクノロジーによる種族変更。良き人生をご提供します。』
このアナウンスを聞いてる傍から手術台に着き、先程とは違うアナウンスが流れた。(途中なのだろう)
アナウンサー『では、RAKUEN・極のCEO、アマテラス・誘戯!』
パッとモニターが変わり、赤い髪に角、天使の輪、そして瞳が無いピンクの目の女性が姿を現した。
アマテラス『今日はなんて素敵な日!このプロジェクトに参加いただき、誠にありがとうございますわね♪』
このアナウンスを無視し、アルファは手術台に寝そべった。
その頃……
アマテラス「言ったはずじゃないの。最高の人材を求めるわねって。」
アマテラスは冷酷に言った。
勝勝「実験台が必要って姫香に言われたもんでね。」
姫香「ぶっつけ本番とか賭けじゃん〜」
アマテラス「必要なのは!!“殺生能力があるかどうか”よ? 」
コンベアに運ばれているアルファの荷物から十字架のペンダントを取り出し、強調して言った。
アマテラス「なんなの?このオモチャ。」
十字架のペンダントを投げ捨てた。
それが、アルファという失敗作が生まれるキッカケになるとは知らずに……
人物紹介
アルファ
本名は『亡帰村在波(ナキムラ アルファ)』
年齢:16歳 性別:女
クルシフィクス唯一の死神一家の末裔。
代々死神の血を受け継いでいるが、とある理由でこのプロジェクトに参加したようだ。
アマテラス
本名は『アマテラス・誘戯(アマテラス・イザナギ)』
年齢:不明 性別:女
RAKUEN・極のCEO。
全てが不明。
用語解説
プロジェクト・スピーシーズチェンジ
大雑把に言うと種族変更するプロジェクト。
なぜこのプロジェクトを開始したのかはアマテラスのみぞ知る。