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#ギャグ
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第三章 初授業と、暴かれた嘘 ~Fクラスはたった一人~
一、Fクラス、たった一人の朝
入学式の翌日。
天叢雲学園の朝は、例年になく慌ただしかった。新入生たちはそれぞれのランク別クラスに向かい、廊下には「A組はどこだ?」「Sクラスって本当に特別教室なの?」といった声が飛び交う。上級生たちは下級生のランクをちらりと確認し、上の者には愛想よく、下の者には知らんぷりを決め込む――この学園の風習が、早くも日常に溶け込んでいた。
そんな中、一人の少年がゆっくりと校舎の玄関をくぐってくる。
高木暸だ。彼は相変わらず制服のボタンを一つ外し、両手をポケットに突っ込み、あくびを一つ。Fランクの認定証は首から下げず、ポケットの奥底にしまい込んでいる。周りから「あ、あいつが昨日のFランクだ…」「一人でFクラスとか最悪だな」というひそひそ話が聞こえてくるが、本人は全く気にしていない。むしろ、昨日確認した通り「Fクラスは自分一人」という事実が、この上なく嬉しくて仕方がないのだ。
「よっしゃ、今日から授業開始か。クラスメイトがいないってことは、グループワークもなければ誰かと仲良くしなきゃいけない義務もない。授業中も好きなだけ寝られるし、最高の環境だわ!」
彼の脳内は「平穏」という二文字でいっぱいだ。昨日の照明の一件も九条覇斗という嘘つきルーキーのおかげでもみ消され、しかもFランクは自分一人。誰にも干渉されず、誰にも疑われず、ただただ静かに3年間を過ごせる――暸にとって、これ以上の幸せはない。
暸は校舎の一番奥、他のクラスからも離れた、まるで物置きのような1階の端っこの教室にたどり着く。ドアには「F組」とだけ書かれたプレートが、ネジが一本外れて傾いたままはめ込まれている。
「失礼しまーす」
暸はノックもせずにドアを開ける。
中は予想通りだった。
30人分の机と椅子が整然と並べられているのに、誰もいない。黒板には何も書かれておらず、窓から差し込む朝の日差しが、埃っぽい空気を照らしている。静けさが、この上なく心地よい。
暸は一番後ろの、窓際の日当たりの良い席をさっさと陣取る。荷物を机の上に放り出し、椅子に深く腰を下ろして足を組む。
「わーい、これで俺専用の個室だ。好きなだけ寝て、好きなだけぼーっとできる。担任の先生さえ、余計なことを言ってこなければ文句なしだな。」
彼はそうつぶやきながら、早くも机に突っ伏してまぶたを閉じようとする。
その瞬間だった。
カツ、カツ、カツ――。
廊下から、規則正しく、しかしどこか冷たい響きのハイヒールの音が近づいてくる。暸が「お、担任来たか」と顔を上げると、ドアが静かに開いた。
二、Fクラス担任 白銀雫 ~財閥令嬢の冷徹な瞳~
そこに立っていたのは、まるで氷で彫られたかのような美しさを持つ、若い女性だった。
銀色に近い白金のロングヘアを背中までまっすぐに垂らし、鋭い碧色の瞳が、ゆっくりと教室の中――つまり暸一人だけを――見渡す。スーツ姿の体は細くしなやかだが、その立ち姿からは、生徒たちの誰よりもはるかに強い、圧倒的な気迫が滲み出ている。
彼女はFクラス担任、白銀雫(しろがね しずく)。24歳にして天叢雲学園の教壇に立ち、表向きは「優秀な若手教師」として知られているが、彼女には生徒のほとんどが知らない二つの秘密があった。
一つ目は、彼女が世界でも指折りの大財閥・白銀財閥の一人娘であること。白銀財閥は世界中の企業・軍・研究機関に影響力を持ち、彼女の一存で国の経済が左右されることもあると言われている。教師になったのは「自分の目で次世代の能力者を見極めたいから」という、本人の強い希望によるものだった。
二つ目は、彼女の能力。公には「物質操作系・Sランク上位」と届け出ているが、実際の彼女の能力は「物質創成・無限」――原子レベルであらゆる物質をゼロから生み出し、その物性・硬度・温度までも自在に設定できる、理論上の最強クラスの能力だった。ダイヤモンドより硬い壁を一瞬で作り出し、太陽の表面並みの熱を持つ炎を掌に浮かべ、さらには生体組織さえも創り出せると言われている。その実力は、Sランクを軽く飛び越え、四天王に匹敵するか、あるいはそれ以上――生徒会長の神無月凛でさえ、彼女の力だけは一目置いているほどだった。
だが今、暸に向けられた雫の瞳には、そんな圧倒的な力の片鱗もなく、ただ無関心そのものの冷たさだけが宿っていた。
雫はドアを閉め、ゆっくりと教壇に立つ。書類をパラパラとめくり、暸の方をちらりと見るなり、ぶっきらぼうに口を開く。
「Fクラス担任の白銀雫だ。名前は覚えなくてもいい。このクラスの生徒は今年度、お前一人だ。出席を取る必要もなければ、クラス行事もない。提出物も、私が必要だと判断したもの以外は出さなくて構わない。」
彼女の声は澄んでいるのに、まるで氷のように冷たく、暸に対する興味のなさが丸出しだ。
「授業は、基本的に私が黒板に書いた内容をお前がノートに写すだけだ。質問はしてもしなくてもいい。ただし――私の授業を妨害したり、校内で余計なトラブルを起こしたりしたら、問答無用で退学処分にする。覚えておけ。」
これでもかというほどのそっけない挨拶。
普通の生徒なら傷ついたり、腹を立てたりするところだが――暸の心の中は、盛大に喜びで沸き立っていた。
(マジか! 最高すぎるだろ!!)
彼は顔には出さないようにしながら、心の中でガッツポーズを決める。
(干渉してこない! 余計なことを言ってこない! むしろ「好きにしてろ」って言ってるのと同じじゃないか! この担任の先生、冷たい上にめちゃくちゃ気が利くじゃないか! これで俺の平穏生活は完全に約束されたも同然だわ! やったー!!)
暸は思わず口角が上がりそうになるのを必死でこらえ、「はい、分かりました」とだけぶっきらぼうに答える。その無愛想な態度さえ、雫には「Fランクの落ちこぼれらしい反応」としか映らない。彼女はもう暸の方を見ることもなく、黒板にチョークで今日の授業内容を書き始める。
こうして、Fクラスにおけるたった二人だけの奇妙な授業が始まった。
三、二人きりの授業 ~隠された恋心~
雫の授業は、実に淡々としていた。
彼女は黒板にびっしりと難しい能力理論や歴史を書き込み、低い声でそれを読み上げるだけ。時折「ここは重要だ」と一言付け加えることはあっても、暸の方を向くことはほとんどない。まるで、目の前に生徒がいることすら忘れているかのようだ。
一方の暸は、といえば――最初の10分だけ黒板を眺めていたが、すぐに飽きて机に突っ伏し、まどろみ始める。先生が冷たくて干渉してこないのが、こんなにもありがたいことはない。誰にも起こされる心配がないのだから、最高の昼寝環境に決まっている。
だが、暸は知らない。
この冷徹で知的な財閥令嬢の心の中には、今、自らを助けた顔も知らない一人の男の姿が浮かんでいたことを。
――数ヶ月前。
山奥の廃墟となった研究所で、雫はある事件に巻き込まれていた。悪徳な能力者たちに囚われ、彼女の能力を奪おうとする実験台にされかけた時だった。絶体絶命のピンチで、もう諦めかけたその瞬間。
突然、研究所の厚い鉄の壁がまるで紙のようにめくれ上がり、一人の少年が現れた。
彼は特に何も言わず、ただ面倒くさそうにため息をつき、ほんの少し手をかざしただけ。すると、10人を超える凶悪な能力者たちが、誰の手も触れられることなく、ひとりまたひとりと気を失って倒れていった。研究所の崩れかけた天井はひとりでに元通りになり、雫の体に巻き付いていた拘束具は、音もなく粉々に砕けた。
それは、雫が今まで見たどんな能力とも違っていた。
強さとか、速さとか、そういう次元の話ではない。まるで世界そのものが、その少年の思い通りに動いているかのようだった。雫が生まれて初めて「自分よりはるかに強い存在」を目の当たりにした瞬間だった。
少年は雫に「大丈夫か?」とだけ声をかけ、彼女が頷くと、まるで用事が済んだかのように立ち去ろうとした。雫が慌てて「あなたは誰? 名前は?」と問いかけても、彼はただ面倒くさそうに肩を竦め、「ただの通りすがりだ。忘れてろ」とだけ答え、気がつけばその姿は消えていた。
だが、その時の光景は、雫の心に深く深く刻み込まれて離れなかった。
自分を救ってくれた、世界最強の能力者。
顔も名前も、正確な能力さえも分からない。ただ、「若い少年だった」「無気力で、どこか眠そうな声だった」「何もかもをあっけなく片付ける圧倒的な力」という、わずかな手がかりだけ。
それからというもの、雫はありとあらゆる手段を使って彼を探し続けていた。白銀財閥の情報網を総動員し、世界中の能力者のデータをかき集め、能力検査の数値を片っ端から確認し、「世界最強の男」の噂を聞けばどこへでも飛んで行った。天叢雲学園の教師になったのも、実は「彼が次世代の能力者の中にいるかもしれない」という情報を聞きつけたからに他ならなかったのだ。
普段の冷徹な彼女も、この話題になると別人のようになる。今でも、寝る前には必ずその時の記憶を思い出しては、顔を赤らめ、「あなたはどこにいるの…早く私の前に現れて…」とつぶやくのがほぼ毎日の日課になっていた。
――だが、今目の前にいる、あくびばかりついているFランクの少年が、その最強の能力者だなんて、雫には夢にも思いもよらないことだった。
彼女の中では「最強の人=世界中を探し回るほどの特別な存在」であり、「Fランク=能力の最低値、学園の最底辺」は完全に別のカテゴリーのものだったのだ。
「…高木。」
突然、冷たい声が暸の頭上に響く。暸はびくりと肩を竦め、慌てて顔を上げる。いつの間にか雫が教壇から降りて、彼の机の隣に立っていた。
「寝ているのは勝手だが、机からよだれを垂らすな。この教室の備品は、たとえFクラスのものでも白銀財閥の寄付によって賄われている。汚したら弁償だ。」
「は、はい…すみません…」
暸は慌てて口元を拭く。内心では「冷たい! だけど干渉は最低限! やっぱりこの先生最高!」とますます好感度を上げている。
雫は彼のそんな心も知らず、再び教壇に戻って授業を続ける。彼女の碧色の瞳の奥には、今もあの「最強の人」の影が揺らめいている。――その人が、今まさに目の前でよだれを拭いているというのに。
四、四天王、嘘を暴く ~疑いの先に高木暸はいない~
その頃、生徒会棟の最高峰会議室では、再び5人が集まっていた。
長いテーブルの上には、昨日の九条覇斗の発言と、御手洗叡智が徹底的に集めたデータの山が置かれている。空気は昨日以上に重く、黒鉄剛の上機嫌だった表情は、今ではすっかり険しく歪んでいる。
「――つまり、結論から言うと、九条覇斗は嘘をついていた。100%、完全なる嘘だ。」
御手洗が眼鏡を押し上げ、静かな声で宣言する。モニターには、九条の能力「重力場操作」の理論的限界値と、昨日の照明落下時の条件が細かく比較されていた。
「まず第一に、距離の問題。昨日の授業後、私は彼に協力を依頼し、実際に能力の到達距離を計測しました。結果は――最大で12メートル。それが限界です。昨日の照明の落下地点と彼の座席の間は32メートル。物理的に、彼の力が届く距離ではありません。」
「第二に、物体の重量。あの照明器具は正確に682キログラムありました。彼の能力で動かせる重量の最大値は、Aランクの中でも高い方ですが、それでも300キロが限界。600キロを超える物体を空中で静止させ、さらに水平に移動させるなど、彼の能力値では不可能です。」
「第三に、タイミング。監視カメラのコマ送り映像を解析した結果、照明が停止した瞬間、彼の指や体には、重力操作を発動させる際の特有の筋肉の緊張やエネルギーの放出が一切見られませんでした。彼が能力を使った痕跡は、どこにもないのです。」
御手洗が一つ一つ証拠を並べるたびに、黒鉄の顔はますます赤くなっていく。
「チクショウ! あの生意気な一年生、見事に俺たちを騙しやがって! なんでそんな嘘をつくんだよ! メリットなんかあったのか?」
「メリットはあるに決まってるでしょ。」氷室雪菜が冷ややかな声で唇を歪める。「Sランクの新入生が、入学式当日に大きな事件の英雄になれば、一気に学園中の注目を浴びる。名声、権力、女の子だって寄ってくる。自惚れ屋の彼にとっては、嘘をつく価値は十分にあったのよ。」
「そうだね~! 私も昨日からなんか違うなって思ってたんだ! あの人の気配、さっきの照明の時の気配と全然違ったもん! やっぱり嘘だったんだ~!」天宮詩織がぴょんぴょんと手を叩いて同意する。
最後に、神無月凛が静かに口を開く。
「…御手洗、彼の自白は取れたのでしょうか。」
「はい。先ほど生徒会室に呼び出して、この証拠を全部突きつけたところ、30秒もしないうちに白状しました。『カッコよく見せたかっただけだ』『バレないと思った』とのことです。現在は反省文を100枚書かせて、生徒会の雑用係に回しておきました。今後彼が余計な真似をしないよう、監視下に置きます。」
黒鉄が大きなため息をつき、拳でテーブルを叩く。
「まあ、とにかく嘘だと分かってよかった。だが問題はこっからだろ? じゃあ、一体誰があの照明を止めたんだ? 俺たち5人でもない、九条でもない。学園のどこかに、俺たちの誰よりも強いヤツが隠れているってことだよな?」
会議室が一瞬、静まり返る。
これが最大の問題だった。嘘つきルーキーが暴かれた今、「真の犯人」の存在が、いよいよ現実味を帯びて彼らに迫ってくる。
御手洗がタブレットの画面を指さしながら続ける。
「新入生全員のデータを再検証しましたが、Sランクの2人を含め、あの瞬間にあのようなことができる能力の持ち主は一人もいません。上級生に至っては、全員の能力と昨日の行動を確認しましたが、該当者はゼロです。」
「つまり…自分の能力を意図的に隠し、検査の数値を偽造している者が、校内に潜んでいる、ということね。」雪菜が眉をひそめる。
「その通りです。しかも、その能力は干渉系の最上位――概念干渉に近いレベルだと考えられます。生徒会長の因果干渉でも間に合わなかった瞬間に、あれだけの精密な操作を行えるのですから、少なくともZランクと同格、あるいはそれ以上の実力者です。」
「Zランク以上…?」詩織が目を見開く。「そんな人、どこに隠れてるの~? 全然気配がしないよ?」
「だからこそ、厄介なのです。自分の存在そのものを隠す能力を持っているのかもしれない。あるいは、誰もが見落とすような、最もありえない場所に身を潜めているのか――」
凛がゆっくりと立ち上がり、窓の外に広がる校舎を眺める。
「今後、全クラスの授業風景、校内のあらゆる場所の監視を強化します。少しでも異常な能力の気配を感じたら、即座に報告すること。この者が敵か味方か、まだ分からない。だが、この学園の秩序を守るためにも、絶対に正体を突き止めましょう。」
「了解だ!」「わかったわ。」「任せて~!」
四天王たちが一斉に頷く。
だが――この時、誰一人として、「Fランクの高木暸」という名前を口にする者はいなかった。
彼らの脳内には、「最強の能力者=Sランクかそれ以上の数値を持つ者」という常識が刷り込まれていた。Fランク=全項目最低値=普通の人間以下、というレッテルが貼られた暸は、最初から「最強の能力者」の候補リストにすら上がっていなかったのだ。
むしろ「一番ありえない場所に隠れている」という御手洗の言葉は、まさに的を射ていたのに――皮肉なことに、その言葉の真の意味に、誰もまだ気づいてはいなかった。
五、平穏確定! ~すぐそばの最強~
チャイムが、長く校舎全体に響き渡る。
一日目の授業が終わった。暸は急いで荷物をまとめ、一目散に教室を飛び出そうとする。今日一日、誰にも干渉されず、誰にも疑われず、ただ静かに過ごせたことが、この上なく嬉しいのだ。
「高木。」
後ろから雫の冷たい声が呼び止める。暸はびくりと止まり、「なんですか?」と振り返る。
雫は教壇に立ったまま、書類を整理しながら、目も上げずに言う。
「明日からは、朝のホームルームの10分前には教室に来ておけ。遅刻したら、その分だけ掃除当番を増やす。あと、今月のレポートの課題をここに置いておく。来週の金曜日までに提出しろ。」
そう言うと、彼女は一枚のプリントを教壇の端に置いた。それ以上、暸と話すこともなく、さっさと職員室に向けて立ち去っていく。
暸はプリントを受け取りながら、心の中で再びガッツポーズを決める。
(やったー! 冷たい! だけど必要なことだけ言ってくれる! これなら今後3年間、絶対にトラブルに巻き込まれることはない! 担任の先生は最高だわ! 四天王も生徒会長も、俺のことなんて忘れてるだろうし、九条の奴のおかげで昨日の一件ももみ消された。完璧! 完全に平穏な高校生活のスタートだー!!)
彼はウキウキと足取り軽く、Fランク寮に向かって歩き出す。夕暮れの空の下、彼の頭の中は「明日の授業も寝て過ごそう」「今晩の夕食は何にしよう」といった、極めて平和な考えでいっぱいだった。
一方、その頃の職員室。
雫は自分の席に座り、誰もいなくなったのを確認してから、ゆっくりと机の引き出しを開ける。そこには、数ヶ月前の事件の時に落ちていた、たった一つの手がかり――少年の手触りが残っているかもしれない、と彼女が大切に保管している小さな布切れが入っていた。
彼女はそっとそれを手に取り、頬に当てながら、碧色の瞳を静かに閉じる。いつもの冷徹な表情はどこにもなく、今はただ、恋する少女のように柔らかい笑みが唇に浮かんでいる。
「あなたは一体どこにいるのかしら…。この学園に、あなたがいるという噂を聞いて、私はここまで来たのよ。早く私の前に現れて…私に、あなたの名前を教えて…。」
そのつぶやきは、誰の耳にも届くことなく、静かな職員室の空気に消えていく。
彼女はまだ知らない。
自分が心から探し続け、惚れ込んでいる世界最強の能力者が、今まさに校庭を歩きながら「明日の昼寝の場所はどこにしよう」なんてぼんやり考えている、Fランクの高木暸だということを。
そして暸もまだ知らない。
自分が「最高に干渉してこなくてありがたい」と思っている冷たい担任の先生が、実は自分自身に惚れて、世界中を探し回っているということを。
こうして、すぐそばにいながらお互いの正体に気づかない二人と、嘘つきルーキー、そして最強の影を追い続ける四天王たち――天叢雲学園のカオスな日々は、これからさらに加速していくのだった。
(次回に続く)
コメント
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いや〜、今回も面白かった!暸の「最高の環境だわ」って内心ガッツポーズしてるところと、担任の白銀雫先生がまさかの恋する乙女だったギャップが最高すぎるw 最強の能力者を探してるのに、その本人が目の前でよだれ拭いてるってオチ、めちゃくちゃ好き。四天王たちも「Fランクは候補外」ってスルーしてるし、平穏を願う暸の思惑とは裏腹に、じわじわと追い詰められていく展開が気になる!次回も楽しみにしてる🔥