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入れ替わってから3日。
私は昨日退院した。私と詩織の気まずさは半端じゃなかった。詩織はなんとしてでも私に、いやたくやさんに記憶を戻して欲しくて色んなことをさせるが、中身は私だ。全くの別人だ。記憶を思い出す要素すらなくてごめんよ。
「た、たくやぁ、記憶喪失なってから調子いいね〜」
「調子いい、?」
「うん、?もっと怖かったし、まあ仕事で忙しくてカッとなっちゃうのもわかるんだけど((今のたくやの方が好きかも。」
おっとぉ?拓也さんもしやモラハラ彼氏、、、!?
「ほんと?前がどんなのか分からないけど、今が好きって言ってくれるなんて、嬉しいよ。嫌だとか言われたらどうしようって思ってたんだよね。」
「ンフフ( *¯ ꒳¯*)言うわけないじゃん//」なんか変な色気出してんなあ、
まあそんなことは置いといて、今私はたくやさん、苗字は陽向らしい、今私は陽向拓哉として生きている。ということは私の本体はどこに行ったんだろうか。未だに階段で放置されてたらどうしよう。そして本物の拓哉はどこに行ったのだろう。もし私が生きていたとしたらそっちに映っているのだろうか。どうにかして私に接触できたりしないだろうか。
言い忘れていたが私は大阪出身の大阪住みだった。だが今ここは東京、このしおりと同棲しているこのマンションはスクランブル交差点野目の前のマンションだった。なかなか会うことは難しいはず。
色々考えながら私は拓哉のスマホを開いた。ロックはかかっていなかった。私はそのままLINEを開いているわけが無いと分かっていながらも友達一覧を眺めていた。拓也が連絡先を交換している人は638人、どうやったらこんなに多くなるか分からない。
いるわけないよなぁ、新城あかね、すみだかおる、諏訪田さと、知らねぇ…じっくり見ながら下に下がっていくと
「!?!?!?」そこには知り合いの名前があった。瀬羽菜月だ、ま、まさかあ、、、
「ねえ、しおりさん」
「ん?どうしたの?」
「この、瀬羽菜月って人、知ってますか?」
「あー知ってるよー拓哉の同級生で今は確か、、大阪で警察やってるとか言ってたかな」……あの菜月だ。
「俺、ちょっと聞きたいことあるんだ、大阪行ってきてもいい?」無理だろうな、
「んえっ、まあ、それで記憶戻せそうならいいよ」いいんかーい!?えええええ?
「あ、あありがとう。んじゃあ、明後日から行ってくるよ。」
「あれ拓哉、明日から仕事だよ?」
「あ……」そうだ、私明日から医者やらなきゃ行けないんだった、ぁぁぁぁぁぁどうしよおおおお
「てか記憶ないのにできるの?」そうだそれだよ!!無理無理無理無理!!
すると突然電話がかかってきた。
「…………身城だ、今から電話してくる」と言い残し私は部屋を出た。なんで今身城なんだよおおおおおおお!!??
私は着信ボタンを押した。
「もしもし?」
「もしもし拓哉先生?あのちょっとお話したいことがあって」
「お疲れ様です。では」と言い残し私は電話を切った。残念ながら切った直後また電話がかかってきた。
「ちょっと陽向拓哉先生!!!」
「はい」
「明日からの事なんですけど!!」
「あ」
「多分患者さんのことをもはっきり覚えていないと思うんです!!だから明日は急患を担当してくださいって話です!!」
「それは助かります。なんですけど、記憶喪失した状態で治療なんかしていいんですか」
「拓哉先生なら大丈夫です!手が覚えてるはずなんで︎︎👍」︎︎👍じゃねぇよばーかこっちは別人なんだよ
「あはい、それじゃ」といい私はもう一度電話を切った。またすぐにかかってきた。
「ちょっと先生!?なんでそんなにすぐ切るんですか!?」あー……面倒なやつだ……
「ちょ、ちょっと頭痛くて早く寝ようと思って」まだ10時です。午前。
「えっそうなんですか!?明日と明後日も休んでください!!変に負荷をかけるとまた倒れますんで!!」
「え、でもいいのか?」
「健康第一ですから(`・ω・´)✧︎ドヤ」
「ありがとう、じゃあよろしく頼みました。」
「はーいじゃあお大事にー」と言われ電話を切られた。
「っしゃぁぁぁぁあ休みだァァァァ」まさかの展開で休みが取れてしまった。嘘も役立つものだ。私は部屋に戻った。
「しおりさん」
「んー?どうだったー?」
「明日からなんですけど」
「うんうん
「休み取れたんで大阪行ってきます」
「うんうん、んんんんんんん、え?」
「あっ休み取れたんで菜月と会ってきます」
「……は?」
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次の日の午後5時半頃。私は菜月くんに会った。
拓哉の生身で。
「よぉ!めっちゃお久やなぁ!」
「お、おう!久々!」
「とりまどっか店入ろうや」
「そうしよ」となり、私達は近くの居酒屋に入ることにした。」
(カランカランカラン……)
「らっしゃっせーー2名様で良かったですかー?」
「はい」
「はーいありがとうございまーす!14卓どうぞー。2名様入りまーす」
「らっしゃっせー!」
「こちらのメニューからお好きなものを選んでいただいておよび頂けましたらご注文できますーもうご注文お決まりですかー?」
「あっ大丈夫ですまた後で呼びます」
「はーい失礼致しましたー」といい店員は去っていった。
「それでどしたん?急に会いたいなんて珍しい。何から言ったらいいか分からない。ここはまずどうするべきなんだろうか。
「えっとな、まずさ、あの、」私は戸惑ってしまった。気まずい状況が続いたいた時、怪訝な顔をしていた菜月くんが口を開いた。
「こんなん言うのアニメの見すぎやって思うかもしれんけど」
「う、うん」
「お前ほんとに拓哉か?」
ー𝕋𝕠 𝕓𝕖 𝕔𝕠𝕟𝕥𝕚𝕟𝕦𝕖𝕕ー