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よくある事だが私のクラスではいじめがあった。
クラスメイトの石山凛花が女子十数名に1ヶ月近くいじめられていた。彼女たちの同期は冬に石山凛花が岸涼介先輩(一つ歳が上だった)という学校一人気のある男子生徒から告白をされ、振ったことだった。
けれど、振っても受けてもどちらにせよいじめられていたと思う。また、1ヶ月続くのは理由はもう一つあった私のクラスは男女の仲は悪く女子が主権を握っていたため、いじめをしていても止める(止められる)人が誰もいなかった。その理由は簡単で女子の方が立場が上で何も出来ない男子とクラスの中でいじめが起きていることを知りながら見て見ぬふりをし、自身の保身を優先した担任にあるのだろう。ただ、それを見て見ぬふりをしているのは担任だけだろうか。私も同じではないか。そんなことを考えていると自然と体が動いていた。いや、声に出していた。
「いじめなんて、ださ。」
一瞬にしてその場は凍りつきクラスメイトの目が私へ向いた。石山凛花を囲んでいたいじめっ子と周囲の人は嫌悪と驚きの眼差しで石山凛花はその一言を待っていたという表情と救いの目で嬉しそうにこちらを向いていた。そして、その瞬間私は分かった次の標的は私だということを。